FXにはレートの差で利益を出す方法の他に、スワップポイントによる利益の出し方があるの。
スワップポイント?
ポイントカードの1種ですか?
スワップポイントって何?
スワップポイントとは、2か国間の金利差によって得られる収益のこと。
FXでは金利の低い国の通貨で金利の高い国の通貨を保有することで、その金利差分を原則的に毎日受け取ることができるのです。
各国には中央銀行と呼ばれる機関があり、物価や経済の安定を図るための金融政策を司っています。
日本の場合は日本銀行が中央銀行にあたります。
景気の動向を、金利を上げたり下げたりすることでコントロールしているのです。
例えば、景気が悪くなると金利を下げることで貸し出しの促進を図ったり、景気が良くなると金利を上げることでお金の流通を抑制するなどしています。
このように中央銀行が定めている金利を政策金利と呼びます。
では、日本の金利は何%でしょうか?実は日本では長い間、超低金利政策が実施されているため、現在の政策金利は-0.1%となっています。
日本円はとても金利が低い通貨なのです。
一方、世界には高金利通貨と呼ばれる高い金利の通貨が存在しています。
例えば、今とても人気がある高金利通貨はトルコリラ円が挙げられます。
トルコの金利は16.5%(2019年10月時点)と非常に高い水準となっています。
このように国によって金利は異なっているのです。
日本円が超低金利な分、高い金利の通貨との差は大きくなるため、受け取れるスワップポイントが高くなります。
トルコリラ円の場合、-0.1%-16.5%=16.6%の金利差が発生しているため、1万通貨のトルコリラ円を保有すると1日あたり70円前後のスワップポイントを原則毎日受け取ることができるのです。
日本の銀行にお金を預けても、得られる利子はごく僅かですが、スワップポイントでは1日数十円の利益を原則毎日受け取ることができるため、中長期な投資として投資家にとても人気があります。
1.為替差損益による利益
2.スワップポイントによる利益
高金利通貨ってどんなのがあるの?
スワップポイントによる利益を狙うのであれば、高金利通貨で取引する必要があります。
前述したトルコリラ円以外にも、高金利通貨と呼ばれる通貨は存在します。
トルコリラ円の次に高い金利を設定している国としてメキシコが挙げられます。また、南アフリカや中国の人民元も金利は高く設定されています。
一昔前は、豪ドル円(オーストラリアドル円)やNZドル円(ニュージーランドドル円)が高金利通貨として人気が高かったのですが、リーマンショック以降、世界経済の減速とともに金利は下がり、今では1%前後と高金利とは呼べない水準まで低下しています。
その間、トルコリラやメキシコペソの人気が高まり、今では高金利通貨としてとても人気の高い通貨へと成長しました。
国 | 政策金利 |
---|---|
トルコ | 10.25% |
メキシコ | 4.25% |
南アフリカ | 3.50% |
中国 | 4.35% |
日本 | -0.1% |
2019年10月時点
トルコリラ、めっちゃ金利高いすね。
スワップポイントは日々変動する
FX各社では、各通貨ペアに対していくらのスワップポイントを付与しているのかを掲示していますが、この金額は日々変動します。
一時的にスワップポイントを高めに設定して集客したり、キャンペーンとして一時的に高いスワップポイントを提示したりなど、FX会社の戦略によって金額は変動します。
そのため、スワップポイントを比較する際は、1ヵ月間の累積金額や1日あたりの平均額で比較することがおすすめです。
また、スワップポイントは各国で定めた政策金利に比例します。各国では中央銀行が定期的に金利の見直しを議論する会合が設けられています。
金利が高ければ金利差が広がる結果、スワップポイントは多く付与されますが、利下げによって金利が下げられた場合、金利差が縮小するためスワップポイントは減額されます。そのため、スワップポイント投資をしている各国の政策金利は常に把握するようにしておきましょう。
スワップポイント狙いの投資は低レバレッジ運用が基本
スワップポイントは中長期で運用することが基本の投資です。
FXではレバレッジが使えるため、自分の資産の最大25倍(個人取引の場合)までの取引が可能となっていますが、スワップポイントを狙った投資ではレバレッジはなるべく低く抑えて運用することが重要です。
FXにはロスカットと呼ばれるルールがあります。これは入金している資金と証拠金として利用している額の割合で算出されます。
仮に、一定以上の損失を出してしまった場合、FX会社ではロスカットを発動させることで、投資家の資金を守る仕組みとなっています。
しかし、ロスカットは保有しているポジションを強制的に決済するため、取引はそこで終了です。つまり、実質的なゲームオーバーを意味しています。
スワップポイントを狙った投資は、時間を見方に付けてコツコツとスワップポイントを積み上げていく投資となりますので、できるだけロスカットにはならないように、低レバレッジで運用するようにしましょう。
・ロスカットを避け、時間を見方に付けてコツコツ利益を積み上げる
スワップポイントを比較
FX会社 | 米ドル円 | 豪ドル円 | ポンド円 | NZドル円 | カナダドル円 | トルコリラ円 | 詳細 |
---|---|---|---|---|---|---|---|
87円 | 59円 | 80円 | 60円 | 82円 | 20円 | 公式 詳細 |
|
87円 | 55円 | 80円 | 59円 | 80円 | 20円 | 公式 詳細 |
|
87円 | 55円 | 80円 | 59円 | 80円 | 20円 | 公式 詳細 |
|
75円 | 35円 | 65円 | 45円 | 75円 | 20円 | 公式 詳細 |
|
98円 | 72円 | 89円 | 77円 | 80円 | -円 | 公式 詳細 |
|
88円 | 52円 | 73円 | 56円 | 87円 | 20円 | 公式 詳細 |
|
16円 | 80円 | 14円 | 68円 | 10円 | 24円 | 公式 詳細 |
※1日あたり、1万通貨あたりの買スワップ
※各社公式ホームページに基づく当社調べ(2022年9月20日時点)
外為どっとコム
Point1少額からFXが可能
最低取引数量が1万通貨からとなっているFX会社もある中、外為どっとコムでは1,000通貨から取引が可能です(ロシアルーブル/円は1万通貨から)。そのため数千円から取引を始めることができます。
Point2情報量が豊富
「外為どっとコムといえば情報コンテンツ」と言ってもいいほど、外為どっとコムの情報量の豊富さは際立っています。
グループ会社に外為どっとコム総研というシンクタンクを設立しているくらい情報に特化している会社です。
Point3初心者向けコンテンツが豊富
入門コンテンツやオンラインセミナーなどが充実しており、初心者がFXをマスターするためのコンテンツが豊富です。
SBI FXトレード
Point11通貨から取引が可能
国内大手FX会社では1千通貨または1万通貨から取引可能なことが多いですが、SBI FXトレードでは1通貨から取引ができます。
1米ドル=100円の場合、最小取引単位が10,000通貨の会社では約4万円の資金が必要となりますが、SBI FXトレードでは約4円から取引を始めることができ、少額からFXを始めたい初心者に非常におすすめです。
Point2業界最狭水準のスプレッド
SBI FXトレードのスプレッドは業界最狭水準となっており、低コストな取引を行うことができます。
米ドル/円は1〜1,000,000通貨の場合0.18銭のスプレッドとなっており、その他の通貨ペアも1通貨から、低スプレッドで取引できます。
ヒロセ通商
Point11千通貨から取引が可能
ヒロセ通商では最小取引単位が1,000通貨となっており、少額から取引を始めることができます。
またヒロセ通商では業界最多レベルの51種類の通貨ペアを取り扱っており、豊富な通貨ペアを少額から取引したい人におすすめです。
Point2業界最狭水準のスプレッド
ヒロセ通商では豊富な通貨ペアを業界最狭水準のスプレッドで提供しており、低コストな取引が可能です。
Point3多彩なキャンペーン
ヒロセ通商では毎月様々なキャンペーンを実施しており、多彩なキャンペーンを楽しみながら取引できる点も人気のポイントです。
DMM FX
Point1FX口座が90万口座を突破
DMM.com証券はFX口座数が90万口座を突破した非常に人気の高い会社です。
※DMM.com証券にて2022年5月20日調査(DMM FXと外為ジャパンの合算口座数)
同社のFX取引サービス「DMM FX」では、業界最狭水準のスプレッドで低コストで取引できるのはもちろんのこと、FX取引でポイントがたまり、たまったポイントの現金化もできる「取引応援ポイントサービス」でお得に取引できる点が特徴です。
Point2洗練された取引ツール
取引ツールの洗練されたデザインと高い操作性や、PC版にスマホ版、取引をサポートする補助ツールまで、豊富に用意されている点も人気のポイントです。
さらに取引結果をグラフなどでわかりやすく表示してくれる「取引通信簿」の機能も非常に便利で、損益の推移や自分の取引の傾向などが一目でチェックでき、初心者の取引を強力にサポートしてくれます。
Point3業界最狭水準のスプレッド
DMM FXでは人気の通貨ペアを業界最狭水準のスプレッドで提供しており、低コストな取引が可能です。
GMOクリック証券
Point1総口座数100万口座突破
GMOクリック証券は2023年8月に総口座数が100万口座を突破した、多くの人から選ばれているFX会社です。
同社のFX取引サービス「FXネオ」では、業界最狭水準のスプレッドで低コストで取引ができるほか、スワップポイントも高水準で高金利通貨の取引にもおすすめです。
Point2評価の高い取引ツール
特に人気なのが抜群に使いやすい取引ツールで、GMOグループならではの高い開発力が活かされた高機能な取引ツールで快適かつスピーディーに取引を行うことができます。特に2018年にチャート機能を強化して新たにリリースされたスマホアプリは非常に完成度が高く、一度は使ってみてほしいアプリです。
また、GMOクリック証券はGMOインターネット株式会社のグループ企業であり、株や投資信託など幅広い商品を扱っており、運営する会社にしっかりとした信頼性や資金力があることも大きな強みです。
Point3業界最狭水準のスプレッド
GMOクリック証券では業界最狭水準のスプレッドを提供しており、低コストで取引できます。
LIGHT FX
Point11千通貨から取引が可能
LIGHT FXはみんなのFXと同じく、トレイダーズ証券が運営するFX取引サービスです。LIGHT FXはより初心者向けのサービスとなっており、1千通貨から取引が可能です。
Point2業界最狭水準のスプレッド
スプレッドは米ドル/円で0.2銭(原則固定、例外あり)など、業界最狭水準となっています。
Point3高水準のスワップポイント
非常に高水準のスワップポイントを強みとしており、高金利通貨の中長期トレードにも最適です。