ロスカットって何?
ロスカットってどのくらいの損失でなるの?
いい所に目を付けたわね!
じゃあ今日は、ロスカットとはやFX各社によってロスカットの基準が異なるなどを詳しく紹介します。
具体的には、
- ロスカットとは
- ロスカットは有効比率で決まる
- FX各社によって有効比率が異なる
- よくある質問集
という流れで詳しく紹介します。
FX各社のロスカット基準を抑えておけば、余裕を持った取引を行うようになり無理な取引をしないようになるため、是非参考としてください。
ロスカットって何?
ロスカットとは、ポジションの損益がある一定レベルに達したときに、更なる損失の拡大を未然に防ぐために、その対象ポジションを強制的に決済する制度のことです。
このロスカット・ルールが設けられていないと、預け入れた資産を全額失うばかりか、追加で損金を支払わなければならない事もあります。
つまり、ロスカット・ルールという決済により損失が確定するものの、原則として最低限の資金は温存されることになります。
ただし、相場の急激な変動や評価対象データの量などの影響により、ロスカットが正常に処理されているにも関わらずロスカット判定のための評価や反対売買の執行に遅延が生じ、その結果として預けた資産以上の損失が発生する可能性がありますので注意が必要です。
ロスカットは有効比率(証拠金維持率)で決まる
ロスカットは、証拠金とポジションとの有効比率(証拠金維持率)で決まります。
例えば、ロスカットレベルが100%とし、有効比率が99%になれば全ポジションが強制決済させられてしまいます。
ロスカットが執行された際は、メールで通知されます。
また、FX各社によって異なりますが、ロスカットレベルに近づくとロスカットの注意喚起であるアラートメールが届く仕組みとなっています。
有効比率(証拠金維持率)の計算方法
有効比率(証拠金維持率)の計算方法は、次の通りです。
- 有効比率=「有効評価額」÷「必要保証金額」×100(%)
- 「有効評価額」:「資産合計」+「評価損益」
- 「必要保証金額」:「1Lotあたりの必要保証金額」×「Lot数」
例えば、以下の条件で有効比率を計算してみます。
- 有効比率:100%
- レバレッジ:25倍
- 証拠金:10万円
- ドル円:1ドル100円の時に買いポジション
上記の条件だと、以下のような有効比率となります。
- 「10万円」÷「100円×1万×4%」×100
- ⇒「10万円」÷「4万」×100
- ⇒250%
有効比率は、250%ということが分かるな!
ちなみに、外為どっとコムのアラートメールは有効比率200%以下で通知されるため、上記の取引だとかなり無理な取引をしていることが分かりますね。
FX各社によって有効比率(証拠金維持率)の基準が異なる
FX各社によって、有効比率(証拠金維持率)の基準が異なります。
つまり、ロスカットレベルが異なるという意味です。
FX各社によって、ロスカットレベルが低かったり高かったりするため、自分が使っているFX会社はどのくらいなのか以下の比較一覧表で把握しておきましょう。
FX各社の有効比率(証拠金維持率)比較一覧表
FX会社 | 有効比率(証拠金維持率) | アラートメール |
---|---|---|
外為どっとコム | 100%以下 | 200%以下 |
GMOクリック証券 | 50%未満 | 50%以上~100%未満 |
DMM.com証券 | 50%以下 | 70%以下 |
トレーダーズ証券 「みんなのFX」 |
100%以下 | 120%以下 |
トレーダーズ証券 「Light FX」 |
100%以下 | 120%以下 |
JFX | 100%未満 | 200%以下 |
まとめ:ロスカットは取引をより安全にしてくれるもの
ロスカットとはやFX各社によってロスカットの基準が異なるなどを詳しく紹介しました。
ロスカットは嫌だなと思う方もいますが、実はトレーダーの証拠金や借金するリスクから守ってくれ取引をより安全にしてくれるシステムです。
ただし、ロスカットがあるからといって、高いレバレッジをかけたギャンブル取引はやめましょう。
リーマンショックのような歴史的大暴落が起きてしまうと、ロスカットが間に合わない可能性もあります。
FXは、常に余裕を持った取引を行うことが重要です。