FXの通貨ペアでユーロドルを使った取引手法が知りたい
そもそもユーロドルを扱う理由は?
FXでなかなか利益をあげられない方の中には、このようなお悩みをお持ちの方も多いのではありませんか。
FXでは何十種類と取引する通貨ペアが存在し、一つ一つ値動きの特徴やボラティリティなどが異なります。
つまり、選ぶ通貨ペアによって取引のしやすさややりづらさがあるのです。
そこで本記事では、数ある通貨ペアの一つであるユーロドルについて、
- FXユーロドルがおすすめな理由や注意点
- 取引スタイル別!FXユーロドルを使った取引手法
- FXユーロドルでより優位性の高い取引を行う方法
という流れで詳しく紹介します。
本記事で紹介する「FXユーロドルでより優位性の高い取引を行う2つの方法」を読んでいただければ、優位性のある取引を行うことができFXで利益を上げやすくなるでしょう。
FXでなかなか利益をあげられないという方は、ぜひ本記事を参考にしてください。
FXユーロドルは世界一の取引量を誇る通貨ペア
FXでは、さまざまな通貨ペアの取引が可能です。
その中でも米ドルは、FX市場の中で最も取引量の多い通貨となっています。
国際決済銀行(BIS)による「2019年のベース通貨別為替取引量シェア」は以下のとおりです。
通貨 | シェア |
---|---|
米ドル | 88.3% |
ユーロ | 32.3% |
日本円 | 16.8% |
新興国通貨 | 24.5% |
同じく、国際決済銀行による「通貨ペア別為替取引量シェアの推移」は以下のとおりになっています。
通貨ペア | シェア |
---|---|
ユーロ/米ドル | 24.0% |
米ドル/円 | 13.0% |
米ドル/英ポンド | 9.6% |
米ドル/新興国 | 20.2% |
上記の表からも分かるように、米ドルの通貨量が一番多く、その中でも米ドルとユーロの通貨ペアが一番取引されていることが分かります。
FXユーロドルがおすすめの2つの理由
数あるFXの通貨ペアの中で取引をするのにユーロドルがおすすめの理由は、次の通りです。
- 世界一の取引量を誇るため値動きが安定しやすい
- スプレッドが狭く取引コストが抑えやすい
それぞれ詳しく紹介します。
世界一の取引量を誇るため値動きが安定しやすい
ユーロドルは世界一の取引量を誇るため、値動きが安定しやすい傾向にあります。
FXの為替レートは、売りたい人と買いたい人が出会うことで、価格が決まっていきます。
取引量が多いということは、それだけ買いたい人や売りたい人が多くいるため、すぐに出会うことができます。
売ったらすぐに買い取ってくれる確率が高く、次の価格までの幅が狭くなるため、比較的値動きが滑らかになるのです。
逆に、新興国通貨やマイナー通貨などの取引量が少ない通貨ペアは、売りたい人や買いたい人が少ないため、次の価格までの幅が広くなり値動きが荒い傾向にあります。
値動きが荒いということは、急騰急落が起きやすく大きな損失を出すリスクが高まります。
従って、取引量の多いユーロドルは、比較的値動きが安定しやすくリスクを抑えた取引を行うことができます。
スプレッドが狭く取引コストが抑えやすい
ユーロドルは、ほかの通貨ペアよりもスプレッドが狭いので、コストを抑えた取引ができます。
以下の表は、FX各社のスプレッド一覧です。
FX会社 | 米ドル円 | ユーロ円 | ユーロ米ドル | 豪ドル円 | ポンド円 | トルコ円 | 詳細 |
---|---|---|---|---|---|---|---|
特別タイアップ! スプレッド縮小 キャンペーン中! ※3 | 0.2銭 原則固定 (例外あり) ※A | 0.4銭 原則固定 (例外あり) ※A | 0.3 pips 原則固定 (例外あり) ※A | 0.5銭 原則固定 (例外あり) ※A | 0.9銭 原則固定 (例外あり) ※A | 1.6銭 原則固定 (例外あり) ※A | 公式 詳細 |
0.2銭 原則固定 (例外あり) | 0.4銭 原則固定 (例外あり) | 0.3 pips 原則固定 (例外あり) | 0.6銭 原則固定 (例外あり) | 0.9銭 原則固定 (例外あり) | 1.6銭 原則固定 (例外あり) | 公式 詳細 |
|
0.2銭 原則固定 (例外あり) | 0.4銭 原則固定 (例外あり) | 0.3pips 原則固定 (例外あり) | 0.6銭 原則固定 (例外あり) | 0.9銭 原則固定 (例外あり) | 1.6銭 原則固定 (例外あり) | 公式 詳細 |
|
0.18銭 | 0.48銭 | 0.38 pips | 0.58銭 | 0.88銭 | 1.58銭 | 公式 詳細 |
|
0.2銭 原則固定 (例外あり) | 0.5銭 原則固定 (例外あり) | 0.3 pips 原則固定 (例外あり) | 0.6銭 原則固定 (例外あり) | 1銭 原則固定 (例外あり) | - | 公式 詳細 |
|
0.2銭 原則固定 (例外あり) | - | - | 0.4銭 原則固定 (例外あり) | - | - | 公式 詳細 |
|
0.2銭 原則固定 (例外あり) AM10:00~ 翌AM4:00 | 0.4銭 原則固定 (例外あり) AM10:00~ 翌AM4:00 | 0.3 pips 原則固定 (例外あり) | 0.6銭 原則固定 (例外あり) | 0.9銭 原則固定 (例外あり) AM10:00~ 翌AM4:00 | 1.6~4.3銭 | 公式 詳細 |
|
1銭 原則固定 (例外あり) | 2銭 原則固定 (例外あり) | 1 pips 原則固定 (例外あり) | 3銭 原則固定 (例外あり) | 4銭 原則固定 (例外あり) | 6銭 原則固定 (例外あり) | 公式 詳細 |
※各社公式ホームページに基づく当社調べ(2023年8月29日時点)
※SBI FXトレードのスプレッドは取引数量1~1,000,000通貨の場合の最頻値
※3 「業界最狭水準スプレッドキャンペーン」スプレッド(対象期間:2024年7月29日(月)午前9時00分~2024年8月31日(土)午前3時00分、提示時間帯:対象期間中の各営業日午前9時~翌午前3時)
※A 本広告は『外貨ネクストネオ』における1,000Lot以下のスプレッドを表示するものです。国内外の休日や平日早朝など市場の流動性が低い時間帯、主要経済指標の発表前後、ならびに天災地変または金融・経済関連の重大事件など予期せぬ突発的事象の発生時には、一時的にスプレッドを広告表示値よりも拡大する場合があります。外為どっとコムのスプレッド表記は、提示率(全取引時間中に占める広告表示値以下のスプレッド提示時間の割合)を基に算出しております。本広告では、1pip=0.0001(米ドル、スイスフラン、豪ドル、英ポンド、カナダドル、NZドル)、1pip=0.001(トルコリラ)として表現しております。提示スプレッドにつきましては、外為どっとコムの都合により予告なく変更または中止する場合があります。なお、大口スプレッドおよびダイレクトカバーは本広告の対象外です(詳細はこちら)。外為どっとコム広告表示値スプレッドの提示実績は、こちらをご参照願います。
上記の表を見てわかる通り、ユーロドルのスプレッドは、低水準ということが分かります。
従って、ユーロドルの取引は、スプレッドが狭くコストを抑えた取引が可能です。
FXユーロドルを取引する際の2つの注意点
ユーロドルを取引する際の注意点は、以下の通りです。
- ボラティリティがそこまで大きくない
- ロンドン市場・ニューヨーク市場のオープン直後は値動きが激しくなる時がある
それぞれ詳しく紹介します。
ボラティリティがそこまで大きくない
ユーロドルはボラティリティがそこまで高くないため、すぐに大きな利益を上げることは難しいです。
ボラティリティとは、通貨ペアの値動き幅や価格の変動率のことを指しています。
スキャルピングを行う方には、不向きな通貨ペアです。
以下の表は、FX会社「JFX」の各通貨ペアの1日のボラティリティ(2020年6月24日現在)になります。
通貨ペア | 1日のボラティリティ |
---|---|
英ポンド/豪ドル | 220銭 |
ユーロ/豪ドル | 169.9銭 |
英ポンド/円 | 165.0銭 |
英ポンド/米ドル | 131.7銭 |
豪ドル/円 | 120.9銭 |
ユーロ/円 | 115.8銭 |
英ポンド/スイスフラン | 105.7銭 |
豪ドル/米ドル | 101.7銭 |
米ドル/カナダドル | 101.0銭 |
ユーロ/米ドル | 96.2銭 |
出典:JFX
上記の表を見ていただくとわかる通り、ユーロドルの1日のボラティリティはそこまで高くないといえます。
従って、スキャルピングで短期的に利益を狙う売買方法には不向きな通貨ペアです。
ロンドン市場・ニューヨーク市場のオープン直後は値動きが激しくなる時がある
ユーロドルの通貨ペアを取引する人の多くは、一般的にロンドン市場やニューヨーク市場が開いている時間帯に取引をします。
特に、市場のオープン直後については、前日の材料を織り込むことが多く、為替が急激に動く可能性があるのです。
また、東京市場の時間帯に織り込みが不十分で合った場合にも、ロンドン市場やニューヨーク市場のオープン直後に織り込まれて、為替が大きく変動することもあります。
そのため、ロンドン市場がオープンする午後3時(冬は午後4時)、ニューヨーク市場がオープンする午後10時(冬は午後11時)の取引には注意しましょう。
取引スタイル別!FXユーロドルを使った5つの取引手法
ここでは、取引スタイル別にユーロドルを使った取引手法を紹介します。
ここで紹介する取引手法を使っても必ず利益を得られるものではないため、あくまで参考程度としてください。
スキャルピングの場合
スキャルピングとは、1日に何度もトレードをして利益を積み上げていくトレードスタイルのことです。
1回のトレード時間は、数秒から数分と短いという特徴があります。
早速、水平線を利用したスキャルピングの取引手法を紹介します。
水平線を使った取引手法
水平線とは、レジスタンスラインとサポートラインを使った取引手法です。
下の画面をご覧ください。
上の赤い線がレジスタンスライン、下の赤い線がサポートラインです。
レジスタンスラインは高値と高値、サポートラインは安値と安値で結んでいます。
基本的に水平線の付近では反発の力が強く、水平線を抜けていくと上昇や下降の圧力が強くなります。
そこで、水平線に合わせて買いポジションや売りポジションを取っていくことで、利益を上げることができます。
もし、ラインを大きく越えた場合には、上昇や下降の圧力が強いので、損切をして損失のリスクを減らします。
水平線の引き方や取引手法などをさらに詳しく知りたい方は、下記の記事を参考にしてください。
デイトレードの場合
デイトレードとは、数時間~1日の取引で利益を上げていくトレードスタイルのことです。
1日に1回、または数回の取引で利益を積み重ねます。
早速、RSIを利用したデイトレードの取引手法を紹介します。
RSIを使った取引手法
RSIとは、一定期間のFXチャートに基づいて、相場の売られ過ぎや買われ過ぎを判断する指標のことです。
下の画面をご覧ください。
左側の丸印の部分では大きく売られた状態になり、買い戻されています。
また右側の丸印の部分では、大きく買われた状態となり、売り戻されています。
相場は、買われ過ぎの状態が続くと、売りの相場に反転する可能性が高くなります。
反対に、売られ過ぎの状態が続くと、買いの圧力が強くなるのです。
スイングトレードの場合
スイングトレードとは、1日~数日間での取引をするトレードスタイルです。
スキャルピングやデイトレードと比べると、大きな値幅を狙うことができます。
早速、移動平均線とボリンジャーバンドを利用したスイングトレードの取引手法を紹介します。
移動平均線を使った取引手法
移動平均線とは、一定の為替レートを線でつなぐ取引手法のことです。
下のチャートをご覧ください。
移動平均線をチェックすると相場のトレンドや為替レートの勢いが分かります。
赤い線が引かれている期間は、ドル売りの圧力が強まりチャートが上昇しています。
そのため、上昇の圧力に乗ってユーロ買いドル売りをすることで利益を上げられます。
圧力が弱まったときやチャートの移動平均線が反転したときには、損切を入れることで損失を抑えることができます。
移動平均線の取引手法やおすすめの期間などを詳しく知りたい方は、こちらの記事をご覧ください。
ボリンジャーバンドを使った取引手法
ボリンジャーバンドとは、アメリカのジョン・ボリンジャーが生み出した取引手法です。
標準偏差と正規分布の考えに基づいて、現在の為替レートからどれほど離れているのかをチェックします。
下のチャートをご覧ください。
ボリンジャーバンドによってユーロ買いのシグナル発生し、その後大きく上昇しています。
ボリンジャーバンドを使用すると、将来の値動きを予想しやすくなるのです。
為替レートが-1から-3 σに達したときは買いのシグナル、+1から+3σに達したときは売りのシグナルというように計算します。
ボリンジャーバンドを使用すれば、トレンド相場やレンジ相場など、どの相場であるのかを判断できるので、買いや売りのタイミングが分かるのです。
一目均衡表を使った取引手法
一目均衡表とは、5本の線を使う取引手法のことです。
一目均衡表を使用すると売買のタイミングやトレンドが分かります。
以下のチャートをご覧ください。
一目均衡表では、基準線と転換線の傾きが変化したときや転換線と転換レートの位置関係をチェックして、買いや売りのタイミングを判断します。
上記のチャート場合、「基準線が転換線よりも下にある」、「遅行スパンがローソク足よりも下にある」、「雲よりも下に抜けている」という判断から、ユーロ売りの圧力が強いということが分かります。
移動平均線の場合は過去の為替レートに基づいて売買のタイミングを判断しますが、一目均衡表の場合は為替レートを過去や未来にずらして売買のタイミングを決定するのです。
FX初心者におすすめの手法は、下記の記事を参考にしてください。
FXユーロドルでより優位性の高い取引を行う2つの方法
ユーロドルで取引を行う際に、より優位性の高くなるような取引を行うには、以下の方法があります。
- ユーロドルが活発に動きやすい時間帯は日本時間16時~24時
- 雇用統計や政策金利など重要指標発表前の取引は控える
それぞれ詳しく紹介します。
ユーロドルが活発に動きやすい時間帯は日本時間16時~24時
ユーロドルは取引通貨量の多い通貨ペアですが、活発に動きやすい時間帯とそうでない時間帯があります。
活発に動く時間帯にFX取引をすれば、トレンドが出やすく取引を行いやすいといえます。
ユーロドルで活発に動きやすい時間帯は、日本時間16時~24時です。
15時~16時はロンドン市場が開く時間帯、22時~23時はニューヨーク市場が開く時間帯で、多くの投資家がFXに参加します。
ただし、ロンドン市場やニューヨーク市場が開いた直後は、急激な為替変動が起こることもあります。
活発に動きやすいということは、それだけボラティリティもあるため、損切り幅を決めながらリスクを抑えた取引を行いましょう。
雇用統計や政策金利など重要指標発表前の取引は控える
為替レートが大きく動くタイミングのひとつは、重要指標発表です。
特に、雇用統計や政策金利などの発表の際には注意しましょう。
需要指標発表後の為替レートの行方は、一般的にプロのトレーダーでも判断が難しいといわれています。
大きな損失を出さないために、重要指標発表前の取引は控えましょう。
FXユーロドルのスプレッドが狭いおすすめFX会社5選
ユーロドルのスプレッドが狭いFX会社は、以下の通りです。
FX各社のスプレッド一覧表は、以下の記事をご覧ください。
まとめ:ユーロドルはFX初心者でも扱いやすい通貨ペア
ユーロドルは、FX通貨ペアの中でもっとも取引量が多く、値動きが安定しやすい通貨ペアです。
そのため、急騰急落などの急変動が起きにくく、初心者でも取引しやすい通貨ペアといます。
最後にもう一度本記事を振り返りましょう。
- 世界一の取引量を誇るため値動きが安定しやすい
- スプレッドが狭く取引コストが抑えやすい
- ボラティリティがそこまで大きくない
- ロンド市場・ニューヨーク市場のオープン直後は値動きが激しくなる時がある