FXの5分足を使った取引手法が知りたい
5分足を使った取引で専業トレーダーになりたい
こんなお悩みをお持ちではありませんか。
5分足という短い時間足での取引は、値動きが速く瞬時の判断力が必要になります。
そのため、経験が浅い初心者の方が5分足で取引を行っても、自分が買ったら為替レートが下がり自分が売ったら為替レートが上がるという不思議な現象が起こりやすくなるのです。
まるで、自分の取引が誰かに見られているような感覚になりますよね。
しかし、FXに対する考え方が間違っているためそのような現象が起こるのであり、そのまま取引を行っていても利益を上げることはできません。
そこで本記事では、
- FX初心者が5分足で取引をすると為替レートが逆行する原因と対策
- FX5分足を使った取引手法
- FX5分足を使って取引を行うおすすめの理由や注意点
という流れで、5分足を使い利益を得るための取引手法を詳しく紹介します。
本記事で紹介する「FX初心者が5分足で取引をすると為替レートが逆行する原因と対策」を詳しく理解すれば、自分のポジションと逆方向に為替レートが動く現象が分かり、より利益を上げやすくなるでしょう。
FXで利益をなかなか上げられていないのであれば、ぜひ本記事を参考にしてください。
FX初心者が5分足で取引をすると為替レートが逆行する原因と対策
FX初心者が5分足という短い時間足で取引をすると為替レートが自分のポジションと反対方向に為替レートが逆行する原因は、一般的に大きな時間足を分析していないからです。
FXでは、月足や週足など5分足よりも大きい時間足があります。
当然、大きな時間足のトレンドに沿って為替レートは動いていくため、小さな時間足ばかりを見ていては「木を見て森を見ず」状態になり大きな時間足のトレンドを把握することができません。
例えば、日足で上昇トレンドが出ている状態と仮定します。
短い時間足では、押し目の部分が下落トレンドと思うかもしれません。
下落トレンドだからといって売ってしまうと、相場は上がりやすくなっているため、為替レートが逆行しやすくなるのです。
従って、FX初心者の方が良くポジションを持つと為替レートが逆行するというのは、小さな時間足ばかりを見て大きな時間足のトレンドを把握していないことが原因の一つといえます。
取引前は必ず月足から分析を行う
5分足という短い時間足で取引を行う前に、必ず月足→週足→日足という流れで大きな時間足のトレンドを確認してから取引を行いましょう。
大きなトレンドを把握しておけば、自分の持ったポジション通りの方向に、為替レートが動きやすくなります。
例えば、上記のチャートを分析すると、月足・週足・日足はすべてレンジ相場ということが分かります。
レンジ相場の特性は、上がったら下がり下がったら上がるのため、上昇したら売りを仕掛け下落したら買いを仕掛けるという戦略を立てることができます。
上記で解説した戦略は、あくまで例えですが、このように月足→週足→日足と分析していけば、ポジションを持った後に為替レートが逆行するという現象の対策となるでしょう。
FX5分足を使った取引手法4つ
FX5分足を使った取引手法を5つ紹介します。
ただし、ここで紹介する取引手法は必ず利益を得られるためのものではないため、あくまで参考程度としてください。
水平線を使った5分足の取引手法
水平線を使った取引手法を紹介します。
以下の画像をご覧ください。
チャートの左側では、水平線によって下値が抑えられており、レンジ相場になっていることが分かります。
その後、為替レートが水平線を越えたことで一気に下降しています。
水平線は、抵抗帯であるとともに、一度破られると破られた方向に大きく動きやすい傾向があります。
その傾向を利用し、売りポジションを取ることで利益を上げやすくなります。
水平線の引き方や取引手法などをより詳しく知りたい方は、こちらの記事も参考にして下さい。
移動平均線を使った5分足の取引手法
移動平均線を使った取引手法を紹介します。
以下の画像をご覧ください。
移動平均線は、異なる期間の移動平均線を2本表示させることにより、売買サインを見つけやすくなります。
上記の画像をご覧いただくと、2本の移動平均線がクロスした後に、大きく上昇していることが分かります。
その後、再度クロスすると一旦上昇が収まっているのも確認できます。
移動平均線は、クロスした方向に為替レートが動きやすい傾向があります。
その傾向を利用し、クロスした方向にポジションを持つことにより、利益を上げやすくなるのです。
移動平均線の取引手法や期間設定などを詳しく知りたい方は、こちらの記事をご覧ください。
水平線+RSIを使った5分足の取引手法
水平線とRSIを組み合わせた取引手法を紹介します。
以下の画像をご覧ください。
RSIは、70%ラインに来ると買われすぎ、30%ラインに来ると売られすぎと判断します。
上記の画像では、13:30の時点で水平線付近におり、RSIでは買われ過ぎのサインが出ていることが分かります。
そのため、売りポジションを取ります。
その後、為替レートは反対側の水平線まで下落をしていることが分かります。
このように、テクニカル分析を組み合わせることにより、エントリー根拠が増えより優位性のある取引を行うことが可能です。
ボリンジャーバンド+RSIを使った5分足の取引手法
ボリンジャーバンドとRSIを組み合わせた取引手法を紹介します。
以下の画像をご覧ください。
上記の画像では、RSIに買われ過ぎのシグナルが出た状況で、ボリンジャーバンドが下方向に拡張(エクスパンション)していることが分かります。
そのため、売りポジションを狙うことにより、利益を上げやすくなります。
FX初心者向けの取引手法は、下記の記事を参考にしてください。
FX5分足を使って取引を行うおすすめの理由3つ
FXの5分足という短い時間足で取引を行うおすすめの理由は、以下の3つです。
- 勝率が良ければ資金効率が良い
- 損切り幅が狭い
- ポジションの保有時間が短いため為替変動リスクを抑えられる
それぞれ詳しく紹介します。
勝率が良ければ資金効率が良い
5分足の取引では、ポジションを保有する時間が短いため、勝率が良ければ資金効率が良くなります。
資金効率とは、資金が増える速さです。
例えば、スイングトレードの場合、相場にもよりますが100pipsを抜き取るのに2日~3日程度かかるのが一般的です。
しかし、5分足であれば、取引が成功すれば1日100pipsを抜き取れる場合もあります。
毎日安定して100pipsを抜き取れば、3日で300pips抜きとれます。
従って、勝率が良ければ、5分足という短い時間足のほうが資金効率が良いのです。
損切り幅が狭い
5分足の取引では、損切りの幅が狭くなるため、より少ないリスクで取引を行うことができます。
5分足で1度の取引で狙う値幅は、一般的に多くても10pips程度です。
リスクリワードを1:2に当てはめると、損切り幅は5pips程度になります。
従って、5分足での取引は損切り幅が狭く、少ないリスクで取引を行うことができます。
損切りのやり方について詳しく知りたい方は、こちらの記事も参考にしてください。
ポジションの保有時間が短いため為替変動リスクを抑えられる
5分足の取引では、一般的に多くても約10pipsの値幅を狙いに行くため、ポジションの保有時間が短く相場にさらしているリスクを抑えることができます。
FX相場では、急騰急落がいつ起きても不思議ではありません。
例えば、地震やテロが起きれば、瞬く間に為替レートは激しく動きます。
ポジションを長く保有する取引であれば、含み益を飛ばしてしまうことも考えられます。
5分足であれば、相場にポジションをさらしている時間が短いため、より急騰急落のリスクを抑えながら取引を行うことができます。
FX5分足を使って取引を行う際の注意点5つ
5分足という短い時間足で取引を行う際の注意点は、次の通りです。
- スキャルピングがNGなFX会社がある
- 高いレバレッジでの取引を行わない
- ポジポジ病になってはいけない
- 集中力が必要なため負担が大きい
- 経済指標での取引はおすすめしない
それぞれ詳しく紹介します。
スキャルピングがNGなFX会社がある
FX会社の中には短時間でトレードを頻繁に行うスキャルピングを禁止しているところがあります。
スキャルピングは、システムに負荷がかかってしまい、取引に支障が出る可能性があるというのが理由です。
たとえば、「みんなのFX」の要綱22条(禁止行為)には、以下のようなことが記載されています。
短時間での注文を繰り返し行う等、当社の価格形成を歪曲化し、他のお客様の不利益に繋がる行為
出典:みんなのFX
みんなのFXでは、スキャルピングを禁止していることが分かります。
5分足という短い時間足で短期取引を行うのであれば、スキャルピングがOKなFX会社を利用しましょう。
スキャルピングがOKなFX会社については、以下で解説します。
高いレバレッジでの取引を行わない
高いレバレッジで取引をすると、少ない資金で大きな利益を上げることができます。
しかし、利益が大きいということは損失も大きいといえます。
つまり高いレバレッジの取引は、ハイリスクハイリターンなのです。
初心者の方が大きなリスクで取引を行えば、精神的負担が大きく本来の取引ができないということにもなります。
本来の取引ができなければ、大きな損失を出すリスクが高くなります。
従って、高いレバレッジでの取引は行わず、目安として5倍~10倍程度で取引を行うようにしましょう。
ポジポジ病になってはいけない
ポジポジ病とは、1回の損失を取り戻すために、何も考えずに何度も取引をする行為のことです。
自分で決めていた取引のルールを無視することで起こります。
為替チャートの分析を行わずに取引をするので、大きな損失を出す可能性があります。
特に5分足は、取引を頻繁に行うのでポジポジ病になる可能性があります。
5分足では、短い取引時間を繰り返して利益を上げる手法ですが、ポジポジ病とは異なります。
なぜなら、5分足取引の場合は、テクニカル分析をして優位性のある取引を繰り返すからです。
一方で、ポジポジ病はテクニカル分析をしたとしても根拠のない取引を繰り返してしまうので、負ける確率が高まります。
根拠のない取引は、証拠金を減らすだけでなく、遊び感覚で取引をするクセが身についてしまうので避けましょう。
集中力が必要なため負担が大きい
5分足の取引は、中長期での取引に比べて集中力を持続させることが必要なので、精神的な負担が大きいでしょう。
5分足の取引手法では、自分のトレードスタイルを確立させておく必要があります。
根拠のない取引を続けてしまうと、利益を上げることは難しいでしょう。
具体的には、上記で説明したリスクワードを設定すること、損失を出したとしても次の取引で利益を上げられるように頭を切り替えることが求められます。
また、相場の状況を判断してポジションのタイミングを見極める必要があります。
そのために集中力が求められるのです。
経済指標での取引はおすすめしない
経済指標が発表される前や後は、急な相場の変動が起こりやすいのでやめておきましょう。
値動きが激しく動けば高い利益を上げることができますが、同時に大きな損失を出す可能性もあります。
取引をはじめるときには、どの時間帯にどのような経済指標があるのかをチェックします。
そして、経済指標の前になったらポジションを持たないようにしましょう。
まとめ:FX5分足の取引でも必ず月足から分析を行うこと
5分足での取引は、勝率が良ければ資金効率が良い取引手法です。
しかし、短い時間足のため、「木を見て森を見ず」という状態にならないようにしましょう。
短い時間足だけを追い取引を行えば、自分のポジションと逆の方向に為替レートが動きやすくなります。
また、5分足の取引はスキャルピングになりやすいため、短い時間で何度も取引しても大丈夫なFX会社を選んでください。