「FXは自分で作ったルールを守ることが重要とよく耳にしますが、そもそもFXトレードのルールってどうやって作るの?」
とお悩みをお持ちの方も多いのではありませんか。
FXのトレードルールを決めることは、FX相場から大切な運用資金を守るのに重要な役割を果たします。
長くFXを行っていくためには、トレードルールを作り守っていくことが大切です。
しかし、FX初心者の方は、どうやってトレードルールを作っていいのかがわからないと思います。
そこで本記事では、下記の流れでFX取引において初心者が必ず守るべきルールや損益率の良いルールの作り方などを詳しく紹介します。
- FXマイルールの決め方
- FXマイルールを作る注意点やポイント
- どうしてもマイルールを守れない方への対策
自分のトレードルールをお持ちでない方やトレードルールを作り直したいという方は、ぜひ本記事を参考にして下さい。
FXでマイルールが必要な理由
FX取引で安定的に利益を得たいのであれば、マイルールを作り必ずそのルールを守って取引を行わなければなりません。
マイルール通りに取引を行うことにより、どんな相場でもブレずに一定の取引を行うことができます。
FX相場は、プロのトレーダーでも損失を出してしまうほど予測が難しく、完璧に予測ができるトレーダーはいません。
予測ができないFX相場で、ブレた取引をしていれば大きな損失を出すリスクが高くなります。
難しいFX相場から大切な資金を守るためには、マイルールを作り必ずそのルールを守って取引をすることが重要です。
FXのマイルールを作る際に必ず決めておきたい5つのポイント
実際にマイルールを作成するといっても、初めはどうやって作ればいいのかわからないものです。マイルールを作る際に必ず決めておきたいポイントを紹介します。
ポイント①:取引スタイル
マイルールを決めるうえで、そもそも取引スタイルが決まっていなければルールを作ることができません。
なぜならば、取引スタイルによって利益幅や損切り幅が異なるから。
例えば、短期取引を行いたい方が長期取引のルールで取引を行うとどうなるでしょうか。
全然ルールが合わないこどころか、損切り幅が大きすぎてリスクが高い取引を行うことになります。
正しいマイルールを作るためには、まず取引スタイルを決めることが大切です
FXの具体的な取引手法は、以下の通りです。
- スキャルピング:超短期売買
- デイトレード:短期売買
- スイングトレード・中長期売買
まだ取引スタイルが決まっていない方は、こちらの記事を参考に取引スタイルを決めてみてください。
ポイント②:損切りポイント
損切りは、損失を確定する行為ですが、大切な資金を守ってくれるものでもあります。
損切りをせずに含み損のポジションを保有し続けていると、大きな損失を出すリスクが高くなります。
損切りがなかなかできず、損失をどんどん膨らませてしまった苦い経験をお持ちの方も多いのではありませんか。
大切な資金を守り長く安定して取引を行うためには、損切りはとても大切です。
とはいえ、損切り幅をどうやって決めたらいいのかわからない方もいると思うので、損切り幅の決め方はこちらの記事をご参考にしてください。
ポイント③:エントリーポイント
エントリーポイントは、ポジションを持つ位置のことであり、タイミングが良いと損小利大の取引を行うことができます。
損小利大は、損が小さく利益が大きい理想の取引です。
例えば、以下の画像をご覧下さい。
エントリー①とエントリー②で買いエントリーをしたとします。
どちらが多く利益を残すことができるでしょうか?
エントリー②のほうが、より多く利益を残すことができますよね。
エントリー①の場合だと、利益になるのに時間がかかり、最悪の場合±0で取引を終えることになります。
このように、エントリーポイントのタイミングにより、利益が出るか出ないかや利益の大きさなどが決まってくるのです。
エントリーポイントは厳選して決めるようにしましょう。
エントリーポイントの正しいタイミングや精度を上げる方法など、エントリータイミングに関してより詳しく知りたい方はこちらの記事をご覧ください。
ポイント④:利確ポイント
利確とは、利益を確定する行為のことであり、適切なタイミングで利確を行えばより多くの利益を得ることができます。
FXの理想の取引は、上記でも紹介した損小利大の取引ですが、初心者の方は反対の損大利小の取引を行いがちです。
特に初心者は、感情やメンタルが耐え切れず、まだ利益が伸ばせる所を早めに利益を確定させる傾向にあります。
損が大きくて利益が小さければ、資金は増えないどころか資金がどんどん減少していってしまいます。
利益を大きく得るためには、利確のタイミングも重要なのです。
理想の利確タイミングについてより詳しく知りたい方は、こちらの記事をご覧ください。
ポイント⑤:資金管理
資金管理は、リスク管理とも言い、資金管理を行わないで取引を行えば資金をなくしてしまう確率が高くなります。
資金管理で特に重要なことは、以下の通りです。
- レバレッジは5倍~10倍程度
- 損切りの徹底
損切りについては、上記で解説した通りです。
レバレッジは、少ない資金でも大きな取引ができる便利な機能ですが、使い方を間違えれば大きな損失を出す危険性もあります。
レバレッジは5倍~10倍程度に抑えて、資金に見合った取引を心がけましょう。
FXでマイルールを作る際の注意点2つ
FXのマイルールを作る際の注意点を紹介します。
注意点①:FXのマイルールはなるべくシンプルなものにする
マイルールを作る際は、シンプルなものにしましょう。
ルールを決めてもなかなか上手くいかないと、あれもこれもと試したくなります。
しかし、ノウハウコレクターとなってしまっては、結局すべてがうまくいかず中途半端になってしまいます。
細かな微調整は必要ですが、新しいものをあれもこれも取り入れるのはあまりおすすめしません。
注意点②:マイルールに完璧はないため継続的に改善を行っていく
初めに決めたルールが必ずしも合っているわけではないため、継続的に改善を行っていく必要があります。
ただし、上記でも紹介したようにノウハウコレクターだけにはならないようにしましょう。
マイルールの改善におすすめなやり方は、自分のトレードノートを作ることです。
1回1回の取引を見直すことにより、失敗するパターンというものが見えてきます。
トレードノートを毎回とるようにし、自分の弱点を見つけていきましょう。
FX初心者におすすめのマイルールの具体例3選
マイルールの作り方や注意点を紹介してきましたが、実際に具体例を見てイメージしたいという方も多いのではありませんか。
ここでは、トレードルールの具体例を紹介していきます。
具体例①:損切りと利確はリスクリワードが1:2になるように設定する
損切りの具体例を、実際のチャートを使って紹介します。
以下の画像をご覧ください。
上記の画像は、リスクリワードを1:2の割合にしたものです。
赤丸で買いポジションを保有した時の損切り位置は、直近安値の下に置きます。
直近安値までが約20PIPSあるため、この場合の利確は40PIPS上です。
リスクリワードを1:2の割合にすることにより、2連敗しても±0になります。
損切りと利確はリスクリワードが1:2になるように設定しましょう。
損切りや利確のやり方をより詳しく知りたいという方は、こちのら記事を参考にしてください。
具体例②:エントリーポイントはサイン通りに行う
エントリーポイントの具体例を、実際のチャートを用いて紹介します。
ここでは1つの具体例として、移動平均線を使用します。
以下画像をご覧ください。
移動平均線がゴールデンクロスをし、為替レートが上昇している画像になります。
移動平均線には、ゴールデンクロスとデッドクロスの2つの売買サインがあります。
ゴールデンクロスが発生した場合は上昇しやすく、デッドクロスが発生した場合は下落しやすくなります。
インジケーターを使うことにより、売買サインを視覚的に判断することができるため、エントリーポイントは何らかのインジケーターを利用することがおすすめです。
インジケーターを使ったいくつかのエントリーポイントを以下の記事で紹介しているため、ぜひご参考にしてください。
具体例③:連敗したら一旦FX取引から離れる
取引がなかなか上手くいかず連敗するようであれば、一旦取引をやめる必要があります。
特に初心者の方は、損失をしたらすぐに取り返したいという気持ちになりがちです。
そういった心理状態になると、レバレッジを高くした取引を行う傾向にあります。
初心者の高いレバレッジの取引は、大きな損失を出すリスクを高めます。
何が何でも取り返したいという気持ちになったのであれば、一旦FX取引をやめて冷静になりましょう。
FXのマイルールをどうしても守れない方は予約注文がおすすめ
マイルールを守る重要性はわかったが、どうしてもマイルールを守れないという方は、予約注文をいれましょう。
予約注文をいれることにより、自分の意思とは関係なく機械的に損切りやエントリーを行ってくれます。
予約注文でおすすめなのが、以下の通りです。
- OCO注文
- IFO注文
これらの注文方法は、エントリーと損切りを同時に発注することができます。
OCO注文やIFO注文について詳しく知りたい方は、こちらの記事を参考にしてください。
まとめ:FXのマイルールは必ず守る
FXのマイルールを決めることにより、どんな相場でも一定の取引を行うことができます。
ただし、マイルールを作ったはいいが、守らなければ意味がありません。
FXは基本的に1人で行うため、正直マイルールを破ることは簡単です。
しかし、ルールを破った取引を行えば、大きな損失を出すリスクがどんどん高まります。
マイルールを絶対に破らないという強い気持ちで取引に望みましょう。