FXの窓って何?
窓って聞いたことあるけど、窓が空く理由って何だろう?
じゃあ、窓のことや窓が発生する理由を詳しく紹介するわ!
具体的には、
- 窓とは?
- 窓が発生しやすくなるのはどんな時?
- 窓を活用した取引手法
- 窓開けした時の対策
という流れで詳しく紹介します。
窓を利用した取引手法も紹介しているため、ぜひご参考としてください。
FXの窓とは?
FXの窓とは、ローソク足とローソク足の間にぽっかりと隙間ができることです。
窓開けやGAP(ギャップ)と表現されることもあります。
窓が上に開いていれば「上窓」、下に開いていれば「下窓」と呼びます。
ちなみに上記の画像は、上窓です。
通常ローソク足は、連続して繋がってチャート上に作られていきます。
しかし、上記の画像のように、ローソク足とローソク足の間に隙間ができることを窓と呼ぶのです。
窓が発生しやすくなるのはどんな時?
実際、窓が開くときってどんな時とお悩みの方もいるのではありませんか?
窓が開く時は、次の通りです。
- 月曜日の早朝
- 金融ショックや何か大きな事案が発生した時
それぞれ詳しく紹介します。
月曜日の早朝
窓開けは、月曜日の早朝に起こりやすくなります。
FX各社が土日はお休みのため為替レートが止まっていますが、実際は土日も為替レートは動いているのです。
中東では金曜日がお休みのところもあるため、バーレーン市場では土日も為替レートは動いています。
例えば、土日にテロや金融ショックなどが起きれば、当然バーレーン市場で大きく為替レートが動きます。
そのため、金曜日の終値と月曜日の始値に差ができてしまい、窓が発生するのです。
金融ショックや何か大きな事案が発生した時
窓開けは、金融ショックやテロなど大きな事案が発生した際に起きやすくなります。
例えば、以下の画像をご覧ください。
2017年1月16日のポンドドルチャートになります。
約200pipsの窓を開けていることが分かります。
この時は、イギリスがEUを離脱するという噂が週末に流れたことが原因です。
このような金融ショックは毎日のように起こるわけではありませんが、大きな事案が発生した時には窓が発生しやすくなるのです。
窓を活用した初心者におすすめの取引手法とその注意点
窓を活用した取引手法は、窓埋めを利用して行います。
FX市場では窓が開くと、その窓を埋める動きが起きやすくなります。
以下の画像をご覧ください。
先ほど添付した、EU離脱の噂がささやかれた際のポンドドルのチャートです。
窓を空けたが、窓を埋めるように上昇していることが分かりますね。
このようにFX市場では、開けた窓を埋める動きをすることがあるのです。
窓を活用した取引手法は、窓を埋める習性を利用しておこないます。
つまり上記のチャートで言えば、上昇を見越して買い注文をいれるということになります。
【注意点】窓埋めを必ずするとは限らない
上記で窓埋めを利用して取引を行うと解説しましたが、注意点が1つだけあります。
それは、開けた窓を必ず埋めに行くわけではないということです。
以下の画像をご覧ください。
窓が空いていますが、埋めずにそのまま上昇していることが分かります。
この時に、窓は埋まるからという理由で売りポジションを持ってしまうと、上昇してしまい大きな損失を出してしまうかもしれません。
窓は必ず埋まるものではないという認識を持ち、自分が思っている値動きと逆の動きをすれば、すぐにストップ注文を出し損切りをしましょう。
窓開けに対するたった1つの対策
窓開けに対するたった1つの対策は、以下の通りです。
- 週末にポジションを持ち越さないこと
それぞれ詳しく紹介します。
週末にポジションを持ち越さないこと
窓開けの対策は、週末にポジションを持ち越さないことです。
突発的な事案に対応するのは無理ですが、月曜日の早朝に発生する窓に対しては、週末にポジションを持ち越さないことで対策することができます。
週末にポジションを持ち越して、何らかの理由で窓が自分の予想とは反対方向に開いてしまった場合、大きな損失となり最悪の場合ロスカットされてしまうかもしれません。
仮にストップ注文を入れておいたとしても、為替レートが一瞬で飛んでしまうため、指定したレートよりも大きく不利な方向で約定する可能性があるのです。
窓開けのリスクを最小限に抑えるのであれば、週末にポジションを持ち越さないようにしましょう。
まとめ:窓開け時は無理して取引をしないようにしよう
本記事では、FXの窓開けに関することを詳しく紹介しました。
窓は、ギャップとも呼ばれ、ローソク足とローソク足の間に隙間ができることです。
窓を狙った取引手法を紹介しましたが、確実に窓が埋まるわけではないため、埋まるかどうかわからないと思ったときは無理のない取引を心がけましょう。