FXは500円から始めることができるの?
FXで毎日500円の利益を出すにはどうしたらいいの?
とお悩みをお持ちの方も多いのではありませんか?
結論からお答えすると、FXを500円から始めることは可能です。
しかし、毎日安定して500円の利益を出したい気持ちはわかりますが、FXにおいて毎日安定した利益を出すという考え方はおすすめしません。
そこで本記事では、
- FXを500円から始める方法
- FXの利益に対する正しい考え方
- FX初心者が月ベースで収支をプラスにするためにやるべきこと
という流れで、FXを500円から始めるやり方やFXの利益に対する考え方などを詳しく紹介します。
本記事を参考にしていただければ、毎日安定した利益を狙って無理な取引をし、大きな損失を出すリスクを抑えることができるようになります。
早速、FXを500円から始める方法から紹介していきましょう。
FXを500円から始める方法
FXの魅力は少ない資金で取引を始められることです。
なぜなら、FXはレバレッジをかけて取引することができるので、取引額と同じ資金を用意する必要がないからです。
FX会社によって取引できる最小取引単位は異なりますが、おおむね1万通貨か1,000通貨となっています。
取引のために最低いくら証拠金が必要かは、一般的に「為替レート×取引数量÷25(レバレッジ)」で計算されます。
たとえば1ドル=100円の場合、1万通貨の取引には4万円、1,000通貨の場合は4,000円の証拠金が必要になります。
それでは、それより少ない元手でFXを始めることはできないのでしょうか。
じつは、FX会社の中には1通貨から取引できる会社もあります。
2020年5月現在の米ドル/円のレートは108円前後なので、1通貨単位の場合の必要証拠金は約5円となります。
つまり1通貨単位からであれば、500円からFXを始めることも十分可能なのです。
各通貨単位の損益一覧表
では、為替レートが1円動けば、いくらの損益が出るのでしょうか?
米ドル/円を100円で買って101円で決済した場合と、100円で買って99円で決済した場合を例にとってみてみます。(ただし、スワップ金利は計算に入れていません。)
各通貨単位でどれくらいの損益があるのか、取引前に確認してください。
100円で買って101円で決済した場合 | |
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1通貨 | (101円-100円)×1通貨=1円 |
1,000通貨 | (101円-100円)× 1,000通貨=1,000円 |
10,000通貨 | (101円-100円)×10,000通貨=10,000円 |
100円で買って99円で決済した場合 | |
---|---|
1通貨 | (101円-99円)×1通貨=▲1円 |
1,000通貨 | (101円-99円)×1,000通貨=▲1,000円 |
10,000通貨 | (101円-99円)×10,000通貨=▲10,000円 |
つまり、簡単に言うと、米ドル/円で1ドル分のポジションを建てた場合、1円動くと1円儲かったり損したりするのです。
1通貨からの場合、損失を抑えることができますが、その分利益も少ないことが分かります。
FXに慣れるための練習という気持ちで取り組むことをおすすめします。
1通貨なら「SBI FXトレード」がおすすめ
1通貨単位から取引ができるのは、国内では「SBI FXトレード」のみです。(2020年5月現在)
「SBI FXトレード」は、ネット銀行や損害保険など金融サービスを幅広く手掛けるSBIグループの企業であるため、非常に安心してFXに取り組むことができます。
スプレッドも最狭水準を誇り、1通貨の取引であれば米ドル/円のスプレッドが、なんと0.09銭という狭さで取引が可能です。
2020年5月現在では、一般的に0.2銭となっているため、取引負担も少ないのが特徴的です。
初心者にも使いやすいシンプルで高機能なチャートも利用できるため、500円からFXを始めたい初心者の方にはピッタリのFX会社です。
FXの利益に対する正しい考え方3つ
FXは、プロと呼ばれるトレーダーでも100%勝ち続けているわけではありません。
FXで安定的に利益を上げるためには、リスク管理と資金管理が重要です。
つまり、適切なポジション量を保ち、自身の資金量に合わせて損切りの水準を設定しなければいけません。
以下に、FXの利益に対する正しい考え方3つを解説します。
- 月ベースで収支をプラスにする
- 損切りは必要経費と考える
- FXに確実性を求めないようにする
考え方①:月ベースで収支をプラスにする
FXのプロトレーダーでも、常に勝っているわけではありません。
勝ったり負けたりを繰り返しながら、トータルで利益を上げているのです。
勝ったからと歓喜し、負けたから落胆していたら冷静なトレードができなくなります。
例えば、プラス30pipsで利益確定のサインが出ていたにもかかわらず、前回の40pipsの負けを取り戻そうとして粘った結果、逆にマイナスに転じてしまうこともあります。
1回1回のトレードはそれぞれ独立した取引なので、前回の結果がどうだろうと、その瞬間に決済するべきなのです。
1回1回の勝ち負けにこだわらず、1週間や1ヶ月、1年といった長いスパンでみたときに、どれだけの利益を上げられるかが重要です。
収支がマイナスになる大きな原因は、余計な局面で無駄なトレードをしていることが多いのではありませんか。
トレンドがはっきりわかるところだけで勝負し、トータルの収支をプラスにすることが大切です。
考え方②:損切りは必要経費と考える
「コツコツドッカン」といわれるように、初心者は「コツコツ」積み上げた利益を1回の大きな損失で失うことがよくあります。
たとえば、利益は5pipsで確定し、損切りは500pipsで確定と設定したらあまり負けなくなります。
しかし、一回の負けで、それまで5pipsずつコツコツ積み上げた利益がなくなってしまいます。
損切りを行うことは勇気がいりますが、FX相場で生き残るためには欠かせません。
なぜなら、損切りを怠ると損失が大きく膨らみ、相場から退場させられるリスクがあるからです。
損失を最小限に抑えるために必要な損切りですが、次のようなメリットもあります。
- ① トレードごとの損失額を許容範囲内に抑えることで、冷静な判断力を保持することができる
- ② ポジションを塩漬けにしないことで、本来トレードすべきタイミングに資金不足に陥らない
- ③ 含み損を抱え続ける精神的ストレスがなくなる
以上のように、損切りは必要経費と考えて、きちんと設定しておきましょう。
適切な損切りのやり方は、こちらの記事を参考にしてください。
考え方③:FXに確実性を求めないようにする
相場分析は、ファンダメンタルズ分析とテクニカル分析によって行います。
経済指標が相場に大きな影響を与え、過去のチャートパーターンから未来の値動きがある程度予測できるからです。
しかし、一般的にランダムウォークといわれるように不規則な動きをする相場の未来を、100%確実に予測できるトレーダーはいません。
それは、相場にはトレーダーの数だけ考え方があり、トレーダーの投資マインドに影響を与える要因は多種多様だからです。
ランダムな値動きの中の規則性を見つけ出し、再現性が高く、期待値の高いトレードポイントを選んでエントリーすることが大切です。
FX初心者が月ベースで収支をプラスにするためにやるべきこと5つ
ここでは、FX初心者の方が月ベースでプラス収支にするためにやるべきことを詳しく紹介します。
- 取引スタイルを決める
- 取引ルールを決める
- テクニカル分析を決める
- 取引する通貨ペアを決める
- 取引ごとにトレードノートを記録する
やるべきこと①:取引スタイルを決める
トレーダーは、生活スタイルや資金量、性格など人それぞれ違います。
個人個人が無理なく続けられるトレードスタイルを選択することが何より大切です。
トレードスタイルには、自分の判断で取引を行う「裁量取引」と、プログラムに任せる「自動売買」があります。
初心者の方は、相場観を養うためにもまずは裁量取引で経験を積むことをオススメします。
裁量取引はポジションの取引期間によって、スキャルピング・デイトレード・スイングトレードに分かれます。
- スキャルピング:数秒~数分で取引を完結する超短期売買
- デイトレード:取引を1日で完結する短期取引
- スイングトレード:数日~数週間、数か月と長期間ポジションを保有する中長期取引
それぞれに向き不向きがあるので、自分に合ったトレードスタイルを見つけましょう。
取引スタイルの決め方は、こちらの記事を参考にしてください。
やるべきこと②:取引ルールを決める
FXはレバレッジをかけて資金効率の高い取引ができるのが特徴です。
そのため、一度の取引で大きな損失が発生する場合もあります。
損失を最小限に抑え、資産を守りながら次のトレードに備えるためには、自分なりの取引ルールを作ることが大事です。
具体的には、
- 一度の取引数量の上限を資金に対して5%以下に設定するなど、資金量に見合った取引数量でトレードする
- 1回の損切りで負けてもいい金額を証拠金の2%までに抑える
- トレンドがはっきりしないところではエントリーしない
- リスクリワードを1:2や1:3に設定する
などです。
取引ルールの決め方は、こちらの記事を参考にしてください。
やるべきこと③:テクニカル分析を決める
相場に参加している大多数の人がチャートを見ています。
それは、チャートの節目が利益確定や損切りのメドになりやすく、結果としてその水準を超えるかどうかに注目が集まるからです。
そのため、主要なテクニカル分析におけるチャートの節目を知っておかないと損をすることになります。
しかし、テクニカル分析にはダマシも多いので、複数のテクニカル分析の中から自分の得意とする手法を見つけることも大切です。
テクニカル分析には非常に多くの種類がありますが、ここではもっともよく使われる移動平均線についてご紹介します。
5日、25日、75日などの一定期間の終値の平均値を結んだ線で、ローソク足チャートと一緒に見ることで大まかなトレンドを知ることができます。
また、各トレンドでは移動平均線がサポートやレジスタンスの目安にもなります。
移動平均線を使った取引手法は、こちらの記事を参考にしてください。
やるべきこと④:取引する通貨ペアを決める
FXでは、2つの通貨の組み合わせでトレードを行います。
通貨ペアにはさまざまな組み合わせがあり、それぞれの通貨の特徴やリスクが異なります。
為替は、金利の変動・要人の発言・経済指標・戦争やテロ・株価の変動など、さまざまな要因によって変動します。
そして、それぞれの通貨の特徴を把握することで有利なトレードをすることができます。
金融市場の中心はアメリカで、為替も米ドルを中心に動いています。
そこで、初心者のうちは、まず取引量の多い米ドルを中心に、米ドル/円から始めることをオススメします。
FXの通貨ペアについて詳しく知りたい方は、こちらの記事をご参考にしてください。
やるべきこと⑤:取引ごとにトレードノートを記録する
自分のトレードを振り返って同じ失敗を繰り返さないこと、なぜ成功したかを分析することは重要です。
そのためには、トレードの記録をノートに書いていくことが欠かせません。
記録しておく内容は、
- トレードの日時
- トレード前の戦略
- 相場状況
- 経済指標・ニュース
- 通貨ペア
- チャート画像・高値・安値・ボラティリティ
- インジケーターのサインはどうだったか
- エントリーまたは決済をどこで行ったか
- エントリーまたは決済の根拠
- トレード中のメンタル
- トレードの反省点
などが挙げられます。
トレードノートを記録することで、事前に決めたルールどおり、メンタルに左右されることなくトレードできたかどうかを客観的に振り返ることもできます。
トレードノートを記録することで、また、何が悪くて何がよかったのか、改善点が見えてくるので今後のトレードの向上につながります。
最初はめんどくさいと感じるかもしれませんが、トレード技術向上のためにも、ぜひ記録をつけるようにしましょう。
トレードノートの活用方法は、こちらの記事をご参考にしてください。
FXを500円から始める際によくある質問集
500円からFX取引を始めるにあたって、よくある質問についてお答えします。
Q1:500円の証拠金で高いレバレッジで取引をしロスカットされた場合、資金がマイナスになり足りない分のお金を催促されますか?
通常、ロスカットルールは証拠金の額を超える損失が発生しないように設定してあるので、資金がマイナスになることは原則ありません。
ただ、相場の急激な変動で証拠金の額を上回る損失が発生した場合には、損失分の請求をされることがあります。
レバレッジを抑えるなど、あらかじめ余裕を持った取引をするようにしてください。
Q2:FXで1日500円の利益を出すのは簡単ですか?
500円の資金で毎日500円稼ぐことは難しいです。
なぜなら、月に1万円の利益を出すためには、1,000通貨で1,000pips、1万通貨で100pipsの利益を上げなければならないからです。
前述のとおり、FXでは月間トータルでのプラスを目指すことが大事です。
負けることも想定してトレードの技術を向上させ、徐々にロットを上げていけば、安定的に利益を上げることができるようになります。
Q3:0.5Lotで取引を行い1pipsの変動で500円の利益が出たのですが、なぜでしょうか?
FXの損益は、「取引通貨数×値幅」で決まります。
1Lotは1万通貨で、0.5Lot なら5,000通貨です。
そして、1pipsは米ドル/円の場合1銭です。
そのため、5,000通貨×0.1円=500円となります。
まとめ:FXを500円から始めるのは練習目的
FXを500円から始めるのであれば、1通貨単位のFX会社で口座を開設し、あくまで練習という目的で行うようにしましょう。
許容範囲内の負けと、狙ったところでの勝ちを繰り返して、トータルで収支をプラスにできるようになったら、徐々に取引数量を上げることをおすすめします。