
FXの欧州時間ってどんな特徴があるのだろう?

欧州時間はどんな取引をしたらよいのかしら?
こんなお悩みをお持ちではありませんか。
そんなあなたに朗報です。
FXの欧州時間は、一日の中で最も取引量が多く活発に動きやすい時間のため、うまくいけば効率よく利益を狙うことができます。
しかし、欧州時間の特徴を理解していなければ、逆に損失を出してしまうリスクもあります。
そこで本記事では、下記の流れで、欧州時間での取引の行い方ややってはいけない注意点などを詳しく紹介します。
- FXの欧州時間とは
- FXの欧州時間の特徴3つ
- FXの欧州時間で利益を得やすくなる取引のやり方3つ
- FXの欧州時間で取引を行う際の注意点3つ
- ユーロやポンド系の通貨ペアがお得に取引できるおすすめFX会社
本記事を最後までご覧いただければ、欧州時間に合った取引のやり方を知ることができるため、より利益を上げやすくなります。
早速、「FXの欧州時間とは」から紹介してきます。
FXの欧州時間とは
FXの欧州時間とは、日本時間16〜24時(夏時間では15〜23時)の間に開いている市場です。
主に、ヨーロッパの機関投資家や銀行などが参入し取引が行われます。
日本時間16時になると、まず、フランクフルトやチューリッヒの市場が開きます。
そして、17時になるとロンドン市場が開き、欧州全体の市場がさらに活発になります。
さらに、22時以降はニューヨーク市場も開くため、一日の中で最も取引量が活発となります。
また、ヨーロッパではサマータイムが導入されているので、時期によって夏時間か冬時間かが異なります。
毎年3月の最終日曜日から10月の最終日曜日までがサマータイムで、日本時間で見ると1時間早くなるので、取引を行う際は覚えておきましょう。
FXの欧州時間の特徴3つ
FXの欧州時間の特徴は、大きく分けると以下の3つです。
- 世界一の取引量を誇る
- ユーロやポンド系の通貨が取引されやすい
- ロンドンフィキシング
それぞれ詳しく紹介します。
世界一の取引量を誇る
FXの欧州時間は、世界一の取引量を誇ります。
以下の画像をご覧ください。
地域 | 取引高(2010年) | 取引高(2013年) | 取引高(2016年) |
---|---|---|---|
イギリス | 1,854 | 2,726 | 2,406 |
アメリカ | 904 | 1,263 | 1,272 |
シンガポール | 266 | 383 | 517 |
香港 | 238 | 275 | 437 |
日本 | 312 | 374 | 399 |
出典:国際決済銀行 BIS
2016年に発表されたデータですが、アメリカよりもイギリスのほうが圧倒的に取引量が多いことが分かります。
もともと世界最大の金融街であるロンドンの市場があることに加え、欧州時間はアジアやニューヨークの取引時間とも重なるということが、欧州時間の取引量の多さの理由であると言って良いでしょう。
このように、欧州時間は圧倒的な取引量を誇るロンドン市場を中心に、取引量が非常に多く、相場が活発に動く時間帯です。
ユーロやポンド系の通貨が取引されやすい
欧州時間は、ヨーロッパ圏内の通貨であるユーロやポンド系の取引が活発になります。
一般的に、市場が開いている時間帯にある国の通貨が取引されやすい傾向にあります。
例えば、東京時間では円を含む通貨ペア(クロス円)、ニューヨーク時間には米ドルを含む通貨ペア(ドルストレート)が取引されやすくなります。
それと同じように、欧州時間にはヨーロッパ諸国やイギリスの自国の通貨にあたるユーロやポンドを含んだ通貨ペアが多く取引されます。
従って、欧州時間では、ヨーロッパのトレーダーの取引が多くなるので、ユーロやポンド系の通貨の取引量が増えるのです。
ロンドンフィキシング
ロンドンフィキシングとは、ロンドンの為替市場で金の値決め(フィキシング)が行われることです。
ロンドン時間の16時(日本時間の25時)にあたります。
ロンドン市場で決められた金の価格は、世界中の金の価格の基準になります。
FXと金の価格が関係あるのかと疑問に思うかもしれませんが、金はドル建てで取引されます。
そして、それを元にして世界中の機関投資家が指標にするインターバンクレートが決定されます。
そのため、ドルの受給関係に影響を与え、為替相場にも大きく関わってきます。
また、この動きに乗って多くのトレーダーが取引に参加するため、値動きがより一層激しくなる傾向にあります。
東京時間には9時55分に仲値が発表されますが、わかりやすく説明するとそれの世界版のようなものです。
FXの欧州時間で利益を得やすくなる取引のやり方3つ
ここでは、FXの欧州時間に利益を得やすくなる取引方法を3つ紹介します。
- 日本時間22時~24時の間が一日の中で最も値動きが活発になりやすい
- ユーロやポンド系の通貨ペアが活発に動きやすい
- 取引量が多いため短期取引との相性が良い
日本時間22時~24時の間が一日の中で最も値動きが活発になりやすい
欧州時間の中でも、日本時間22時〜24時の間が一日の中で最も値動きが活発になりやすい時間帯です。
日本時間の22時〜24時の間は、欧州時間とニューヨーク時間が重なる時間帯です。
日本時間22時(夏時間では21時)にニューヨーク市場が開くと、アメリカのトレーダーたちも参戦してくるので、取引はそれまで以上にさらに活発になります。
この時間帯には、日本時間23時のオプションカットやアメリカ経済指標発表といった、相場の値動きに大きく関わる重要な指標もあります。
オプションカットや経済指標には十分警戒をしながらも、特に値動きが活発な22時〜24時の時間帯で取引を行えば、効率的に成果を上げやすくなります。
ユーロやポンド系の通貨ペアが活発に動きやすい
FX欧州時間は、ユーロやポンド系の通貨ペアが活発に動きやすい時間帯です。
先述したように、欧州時間にはヨーロッパやイギリスの自国の通貨である、ユーロやポンドの取引が多くなり、活発に動きます。
相場が活発に動く通貨ペアを選ぶことで、より効率よく利益を上げやすくなります。
自国の通貨であるユーロ、ポンドを含む通貨ペア、また、その中でも特に米ドルと組み合わせた通貨ペアの取引量が多くなります。
欧州時間には、ユーロドルやポンドドル、ユーロポンドといった通貨ペアでのFX取引がおすすめであると言えます。
相場が活発な時間帯である欧州時間ですが、その中でも特によく動く通貨ペアを選んで取引することで、利益を得やすくなります。
取引量が多いため短期取引との相性が良い
取引量の多いFX欧州時間には、短期取引の相性が良く、おすすめです。
先述したように、欧州時間の取引量は世界一の多さで、値動きが活発です。
ある程度の値動きがあるので、ポジションを保有する時間が短くても利益を狙うことができます。
欧州時間でのFX取引に相性が良いのは、デイトレードやスキャルピングといった短期取引です。
欧州時間の前半には、数十分から数時間以内に取引を終えるデイトレード、一日のうちで最も値動きの活発になる22時〜24時の間なら、一瞬の値動きで利益を抜き取るスキャルピングでトレードを行うのがおすすめです。
取引量が多いという特徴に合わせた取引スタイルである短期取引でトレードを行うことで、効率よく利益を得ることができます。
FXの欧州時間で取引を行う際の注意点3つ
FXの欧州時間での取引で取引を行う際の注意点は、以下の通りです。
- 重要な経済指標発表前は取引をおすすめしない
- ロンドンフィキシング前後の取引はおすすめしない
- 欧州市場が休みの時は流動性が低くなり相場が不安定になる
それぞれ詳しく紹介します。
重要な経済指標発表前は取引をおすすめしない
重要な経済指標発表前の取引は注意が必要です。
なぜなら、指標の結果によって為替相場が大きく動いたり、それまでのトレンドが変わったりする可能性が高いからです。
それまでの流れが大きく変わることも多いため、新規の取引はあまりおすすめできません。
逆に、すでに持っているポジションは発表の前にあらかじめ決済するなどの準備をしておくことも検討しましょう。
欧州時間に発表される代表的な経済指標としては、「ECB(欧州中央銀行)の金融政策」と「BOE(イングランド銀行)の金融政策」があります。
以下で、詳しく紹介します。
ECB(欧州中央銀行)の金融政策
ユーロ圏の金融政策は、ユーロ圏全体の中央銀行にあたるECB(欧州中央銀行)によって決定されます。
政策理事会は、6週間に1度のペースで開催され、日本時間の21時45分に政策金利の発表が行われます。
理事会終了後には、総裁による会見が行われます。
リーマンショック後は金融緩和政策を行ってきたが、最近は金融引き締め策に転じており、今後の政策にもますます注目が集まります。
BOE(イングランド銀行)の金融政策
BOE(イングランド銀行)の金融政策は、年8回、金融政策委員会を開催し、決定されます。
特にポンドの動きに大きく関わる重要な指標のひとつです。
BOEは金融政策の発表に併せて議事録を同時発表するほか、四半期に1度インフレレポートも同時発表しております。
また、金融政策や議事録、インフレレポートなどが併せて発表される木曜日は「スーパーサーズデー」とも呼ばれております。
ロンドンフィキシング前後の取引はおすすめしない
ロンドンフィキシング前後の取引にも注意しなければなりません。
ロンドンフィキシング前後は動きが激しくなったり、その前後だけ相場が急に不規則に動いたりする可能性が高いからです。
日本でいうところの仲値のようなものなので、ここを狙って多くの売買が行われるのです。
また、この動きに乗るために多くのトレーダーが取引に参加するため、値が荒れやすくなります。
特に月末のロンドンフィキシングの際には、企業の決済と重なり大口取引が増え、取引が集中します。
そのため、通常以上に値動きが荒くなる傾向にあり、より一層の注意が必要です。
ロンドンフィキシングの前後は値動きが荒れる可能性が高いので、安易な手出しをせず、少し様子を見るようにすることも手です。
欧州市場が休みの時は流動性が低くなり相場が不安定になる
欧州市場が休みの時は流動性が低くなり相場が不安定になりやすいため、注意しましょう。
欧州市場が休みとなるクリスマスやヨーロッパ諸国の祝日は取引参加者が少なくなるため、流動性が低くなります。
FXは、土日や世界中の国が祝日となる元旦を除いて、どこかの国が祝日であっても取引を行うことはできます。
しかし、取引参加者が激減するため、流動性が低くなり、相場の値動きが荒れやすくなります。
取引量が最も多い欧州市場が休みとなれば、流動性がどれだけ低くなるかは容易に想像できるはずです。
事前に休場のスケジュールを確認し、ポジションを調整するなどの準備が必要です。
流動性の低い時は、突発的な相場の急騰急落も起こりやすくなるので、不容易にポジションを持つのは避けるようにしましょう。
ユーロやポンド系の通貨ペアがお得に取引できるおすすめFX会社
欧州時間ではユーロやポンド系の通貨が活発に取引されやすいため、取引コストを抑えた効率の良い取引を行うのであれば、スプレッドが狭いFX会社で取引を行いましょう。
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まとめ:FX欧州市場は三大市場の中でも一番の取引量を誇る
FXの欧州市場は、三大市場の中でも一番取引量が多く、値動きが活発に動きやすい時間帯です。
うまくいけば大きな利益を狙うことも可能ですが、失敗すれば大きな損失となる可能性もあります。
取引量が多いからFXで利益を得やすいのではなく、取引量が多いからこそリスクを許容した取引を行いましょう。
