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ストップロス(損切り)とは何か?

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ストップロス(損切り)とは何か?

この記事では、ストップロスに関連するさまざまなトピックについて説明していきます。

ストップロスとは何か?

どのようにストップロスを設定したらいいのか? なぜストップロスが重要なのか?

などなど。

ストップロスなんて関係ないと思っている人は、この記事を無視してもらってもかまいません。

ストップロスとは何か?

ストップロスとは、ある特定の価格に達したときにポジションを決済するために発注する注文のことです。

ストップロス注文は、FXトレードにおいて、トレーダーの損失を最大限減らすために開発された手法です。

コンピュータの前に座って、自分でチャートの動きを監視できないときは、ストップロスの設定をしておくといいでしょう。

なぜなら、自分がチャートをみていないうちに、価格が自分が思った方向とまったく違った方向にいったときに、ストップロスを設定しておかないと大きな損失を被ってしまうからです。

ではなぜ、ストップロスが必要なのか、その理由や設定方法、およびトレーダーが使えるストップロス戦略のいくつか説明してみましょう。

ストップが重要なのはなぜか?

まず、ストップロス注文をいれることで、取引の決定に影響を与えかねない感情を排除することができます。

これは、レートを監視できない場合に特に便利です。

FXトレードにおいては、誰もが市場の正確な将来(値動き)を予測することはできません

それはどんなに取引ルールがしっかりしていようと、特定の傾向を示す情報の量がたくさんあっても、まったくそれらと市場の動きは関係ありません。

この先、価格がどう動くかは不明なので、トレーダーがエントリーボタンを押した段階で、すべての取引において、リスクを抱えたことになります。

トレーダーの多くは、誤解を恐れずにいってしまえば、資金管理が非常に貧弱であり、そのために、しなくてもいい損失を被りがちです。

間違った資金管理は不愉快な結果につながる可能性が非常に高くなるのはいうまでもありません。

これを防ぐには、ストップロスの計算方法を知っておくと、ある程度、しなくてもいい損失を防ぐことができます。

ストップロスの設定

損切りの設定で、初心者がまず慣れるために、損切りと得られる利益の割合を1対1、つまり、リスク対リワードを1対1に設定してみましょう。

そして、最初はいったん設定した損切りの位置を変えてはいけません。

たとえば、ロングポジションを建てる場合には、エントリーしようとしているレートの位置から50ピップス下の位置に損切りを設定したとします。

そして、この場合は指値注文をおこなうとして、エントリーポイントから50ピップスの上昇したレートを決済ポイントとします。

そうすると、損切りで失う金額と、決済をして手仕舞って得る利益が同じとなります。

まずは、ここから損切りになれていきましょう。

次に、損失と利益の割合を1対2にしたい場合には、損切り幅を50ピップスにしたら、決済ポイントまでの幅を100ピップスにします。そうすると、損失対利益の割合は1対2となります。

損切りの幅をいくらにするかは、その人の証拠金の大小と損失の許容度で決まっていきます。

たとえば、30万円の証拠金を用意しているとします。

1回の損失の許容範囲を5万円までとしていたら、5回負けると市場から退場となります。

FXトレードでは、5回連続して負けることはざらにあります。

10回、20回連続して負けることだってあります。

ですから、少しでも長く市場に留まって、FXトレードをおこないたいのであれば、1回のトレードで被る損失は、証拠金の1%、多くても2%までとするのが、ベテラントレーダーが推奨する数字です。

たとえば、Aさんは証拠金を30万円用意して、FXトレードにのぞむことにしました。

初心者ですから、取引量をいくらにしたらいいのか、損切りをどの位置においたらいいのかわかりません。

ある人に聞いたところ、損切りの幅が小さいとすぐに損切りにあってしまうので、損切りの幅はできるだけ広く設定したいと考えています。

Aさんはいろいろな人に聞くと、「米ドル/円」のレートが1日2円も動くことはないから、損切りの幅も2円ぐらいに設定したらいいのではないかと、アドバイスを受けました。

できるだけ、損切りにあいたくないためです。

そうしたら、取引量はいくらにしたらいいのだろう。

いや、まず、1回の損失をどこまで許容できるかだと考えたAさんは、またベテラントレーダーに聞きます。

1回のトレードでの損失はどの程度にしたらいいかを尋ねると、だいたい証拠金の1%、多くても2%ぐらいが妥当ではないか、という答えでした。

そこでAさんは、1回のトレードによる損失の許容度を2%にしようと考えました。

そうすると、単純計算で15回はトレードできます。

まさか、15連敗をするはずはないと思っています。

そこで、Aさんは、損失が2%、つまり、6000円以内で、損切りの幅が2円と考えました。

そうすると、取引量はいくらにしたらいいでしょうか。2円は200ピップスにあたります。

まず、6000円÷200ピップス=30円です。

1ピップス損切りのレートに近づくごとに30円の含み損となってきます。

そうすると、3000通貨で取引をすると、200ピップスの損切りにあっても、損失は6000円ですみます。

つまり、この場合、3000通貨の取引が妥当だということになります。

ではもう一つ、例をあげましょう。Bさんの証拠金は100万円です。

1回の損失許容度は証拠金の1%と考えています。

Bさんも同じように、損切り幅を2円と設定したいと思っています。

その場合の妥当な取引量はいくらになるでしょうか。

100万円×1%=1万円。1回のトレードの損失許容量は1万円です。

1万円÷200ピップス=50円です。

つまり、1ピップス損切りに近づくにつれて、50円の含み損が発生します。

そうすると、5000通貨の取引量で取引をしたら、200ピップスの損切りにあっても、素質は許容範囲の1万円ということになります。

このように、取引をする場合は、使える証拠金や希望する損切り幅、1回のトレードの損失許容度を考えて、取引量を決定しておけば、無用な損失を防ぐことができます。

トレーリングストップ

では、損切りの設定になれたところで、損切りのトレーリングストップについて説明をしましょう。

先ほど、損切りを設定したら、その位置は変えないということを述べましたが、相場が激しく変動しているときはその限りではありません。

たとえば、「米ドル/円」の現在のレートが100円だとします。

そのときに、Aさんは、1万通貨のロングポジションを建てました。

損切りは、99円50銭の位置に設定しました。

そうして、チャートを眺めていると、大きな上昇トレンドが発生し、1時間足をみていたら、1時間ごとにレートがぐんぐん上昇していきました。

このときに、利益を早く確定したいと思う人が多くいて、利益がでたらすぐに決済をする人がいますが、それでは、もっと得られるはずの利益を得ることができず、みすみす利益を逃してしまうことになります。

そのときに、利益を少しでも確定したければ、損切りの位置をずらすことです。

この場合、上昇トレンドにあわせて、損切りの位置をあげていくのです。

たとえば、レートが101円になったときには、100円50銭の位置に損切りを設定し直せば、100円50銭-100円=50銭。50銭×1万通貨で、ひとまず5000円の利益が確定することになります。

相場が急落して、100円50銭で損切りにあっても、それだけの利益は確保できています。

損切りは必ず、設定することが大事なことです。

損切りを設定しないで、相場がエントリーした方向と逆の方向にいった場合、人はそのうち、相場は元に戻るまで頑張って見ようと思ってしまいます。

そして、どこまでいっても元に戻らないことはよくあることで、結果的に強制ストップロスにあってしまい、被らなくてもいい損失を被る羽目になってしまいます

たしかに、相場は一方向へずっと動いているわけではません。

上昇したレートは必ず下落しますし、下落したものは、必ず上昇をしてきます。

相場は上昇と下落の繰り返しです。

それが長く続くか、短く続くかの違いです。

レンジ相場といわれる相場でも、小刻みに上昇と下降を繰り返しています。

ですから、損切りは必要がないという人もいますが、そういえる人は、証拠金をある程度失ってもそんなに影響がない、失ってもまったく問題がないか構わないほどの証拠金がある人です。

何千万円とか、何億円とかの世界の話になります。

一般のトレーダーの資金は30万円から多くて100万円程度です。

そんな人は、損切りをきちんと入れて、無用な損失を防ぐことを忘れてはなりません。

市場に少しでも長く留まるためには、損切りをきちんと設定する習慣をつけましょう。

レバレッジの役割

ご存じのように、FXトレードではレバレッジを効かせて、自分が所有している証拠金の何倍もの取引金額をトレードすることができます。

現在は、個人が効かせることのできるレバレッジは25倍です。

以前は、100倍、200倍といったレバレッジは当たり前という時代もありましたが、金融庁が中心となってレバレッジ規制に取り組んだ結果、現在の25倍に落ち着きました。

レバレッジの導入によって、大きな利益を得る変わりに、大きな損失を被ることがあります。

なぜレバレッジを導入しているかといえば、通貨の動く単位は非常に小さいため、小さな金額の取引ではなかなか利益を得ることができにくいからです。

ある程度のまとまった利益を得ようと思えば、かなり大量の資金が必要ですが、多くのトレーダーはそんなに大量の資金を用意できるわけではありません。

そこで、登場したのがレバレッジなのです。

ただ、レバレッジは完璧ではありません。

実際、レバレッジは望ましくない結果をもたらすことがあります。

先ほども述べたように、利益を拡大するだけでなく、損失も拡大をさせるという、諸刃の刃の側面があります。

さらに、その損失は、トレーダー自身の預けている証拠金から引かれてしまいます。

損失がトレーダーの証拠金を完全に消滅させてしまっては、トレーダーは市場に留まることができません。

ですから、最後の命綱になっているのが、強制ロスカット(ストップアウト)と、マージンコールです。

強制ロスカット

この強制ロスカットまたはストップアウトは、トレーダーにとっては悪夢のようなものです。

トレーダーが複数のアクティブなポジションを建てている場合、ブローカーが最初にポジションを閉じるのは、もっとも利益のないポジションをシャットダウンし、利益の大きなポジションは残したままにしておきます。

ブローカーによって、ストップアウトレベルと、マージンコールレベルは違います。

ちなみに、マージンコールとは、もうそろそろストップアウトレベルが近づいていますよ、と知らせるレベルにポジションが追い込まれたときに、ブローカーから何らかのかたちで、トレーダーに通知されることをさしています。

ですから、FX会社に口座を開設する前には、手数料であるスプレッドや日銭となるスワップポイントばかりを気にするのではなく、ストップアウトレベルやマージンコールレベルもしっかり調べたうえで、FX会社を選ぶことです。

残念ながら、多くのトレーダーは、ストップアウトレベルやマージンコールレベルをチェックしないで、口座を急いで開設する傾向にあります。

FXブローカーのなかで、一部のブローカーは、取引条件において、マージンコールがストップアウトレベルと同じに設定しているところがあります。

または単純に、ストップアウトレベル=マージンコールであると主張する傾向があります。

これは、ストップアウトが実際にマージンコールが発動されるポイントであることを意味します。

これがトレーダーにとっては不愉快のもとになりやすいのです。

なぜなら、事前に警告が出されないからです。

その結果、ポジションがストップアウトレベルまでたどりつくと、すべてのポジションが即座にシャットダウンされるからです。

たとえば、ストップアウトレベルが10%で、マージンコールが20%であるとします。

その場合、マージンコールのレベルに近づくと、トレーダーは、ブローカーから事前通知を受け、ストップアウトを防ぐための措置を講じることになります。

そこで措置を何も行なわなければ、やがて、ストップアウトレベルにポジションが達してしまったら、トレーダーが取り引きしているポジションはすべてシャットダウンされてしまいます。

しかし、そうした通知をしてくれるブローカーは怖くはありません。

マージンコールは単純な警告であり、そこで、リスク管理をしっかりしておけば、強制ロスカットは防ぐことができます。

ブローカーのなかには、証拠金の追加を提案してくるところもあります。

ストップアウトレベルの例

ロスカットの対象になるのは、証拠金の維持率です。

証拠金維持率は、次の計算式で求めることができます。

証拠金維持率=資産残高÷必要証拠金×100 たとえば、口座残高が10万円とします。

「米ドル/円」が1米ドル100円のときに1万通貨の取引をします。

そうすると、1万通貨の取引に必要な証拠金は、100万円÷25倍=4万円です。

この場合の証拠金維持率は、10万円÷4万円×100=250%となります。

取引をしているFXブローカーの「米ドル/円」の証拠金維持率は50%です。

この場合、どこまで価格が上下すればば、ロスカットにあうでしょうか。

ロスカットの値幅を計算する式は以下の通りになります。

(有効証拠金-ロスカット値)÷保有している数量=ロスカットまでのレート変動幅 上記の例でいくと、この場合、ロスカット値は、つまり証拠金維持率は50%です。

そうすると、 有効証拠金10万円-ロスカット値は4万円×0.5)÷1万通貨=8円となります。

つまり、ショートポジションで108円、ロングポジションで92円までレートが到達するとポジションは強制ロスカットの憂き目にあうというわけです。

こんな例はどうでしょうか。

50%のマージンコールレベルと20%のストップアウトレベルを持つブローカーに口座を開設しているとします。

口座には1万米ドルが入金されています。

そして、1000米ドルのポジションを建てています。

このポジションの損失が9500米ドル達すると、口座の証拠金は1万米ドル-9500米ドル=500米ドルになります。

これはすでに証拠金維持率の50%であるため、ブローカーはこの結果として、マージンコールを発動して、トレーダーに警告をします。

さらに、ポジションの損失が9800米ドルに達すると、1万米ドル- 9800米ドル=200米ドルと、ストップアウトレベルの20%に達してしまったので、ブローカーはこのポジションを強制ロスカットします。

ただし、強制ロスカットをするのは、将来の損失を防ぐためであることを忘れてはなりません。

こんな例はどうでしょうか。

FXのブローカーには、それぞれ200%、100%のマージンコールとストップアウトレベルを設定している業者がいます。

そのFXブローカーに口座を開設し、現在、口座の残高は1500ユーロです。

そこで、200ユーロの証拠金でポジションを建てました。

このポジションの損失が1100ユーロのポイントに達すると、口座の資金は1500ユーロ-1100ユーロ=400ユーロとなり、マージンコールの200%になったため、マージンコールが発動されます。

そして、このポジションの損失が少なくとも1300ユーロに達し、最終的に口座の資金は1500ユーロ-1300ユーロ=200ユーロになると、これは必要証拠金の100%を占めることになり、ブローカーは自動的にポジションを閉じます。

ストップアウトを回避または防止する方法

強制ロスカットという厄介な結果を避けたい場合は、ストップアウトを防ぐためには、いくつかの手順を実行する必要があります。

一般に、それは適切な資金管理を実行することですが、ひとつには、一度にあまり多くのポジションを建てないことです。

なぜか?

ですって。

あまりに多くのポジションを同時に建てると、その取引を維持するためには自身の口座に預けている証拠金を使い果たす恐れがあるからです。

マージンコールとストップアウトレベルを回避するために、口座に多くの資金は残しておくべきです。

また、損失を最大限に防ぐためには、ストップロスを使用することです。

それによって、損失を抑えることができます。

あなたの現在の取引が含み損を抱えているのであれば、それをそのまま保有しておくことは意味がありません。

口座にまだ資金がある間に、含み損のポジションを閉じたほうがはるかに良い決断です。

そうでなければ、やがて、ブローカーによって強制ロスカットされる以外に選択肢がありません。

また、ヘッジ手法の使用も検討する必要があります。

問題は、多くのトレーダーがヘッジについてまったく何も知らないということです。

率直に言って、プロのトレーダーが損失をカバーし、ストップアウトを回避するために使用する手法を採用しませんと、外国為替市場では生き残ることはできません。

いつかはお金を失うという事実を隠す必要はありません、それは避けられないことです。

ただし、必要のない資金を失わないようにするための措置を講じることができます。

記事の途中で、事前通知が発動される可能性がある状況について説明しました。

それはマージンコールがストップアウトレベルより高いときです。

これが事実である場合、即座に資金調達方法を使って、あなたの取引口座にお金を追加するべきです。

強制ロスカットはできるだけ避けたいものです。

辻秀雄氏プロフィール

辻秀雄氏
ジャーナリスト。リーマンショックに世界が揺れた2008年に、日本で初めて誕生したFX(外国為替証拠金取引)の専門誌、月刊「FX攻略.com」の初代編集長を務める。出版社社員からフリーになり、総合雑誌「月刊宝石」や「ダカーポ」「月刊太陽」「とらばーゆ」などで取材・執筆活動を行う。また、『ビジネスマン戦略戦術講座(全20巻)』などビジネス書の編集にも携わる。著書に『インターネット・スキル』『危ない金融機関の見分け方』『半世紀を経てなお息吹くヤマギシの村』など。共著に『我らチェルノブイリの虜囚』『ドルよ驕るなかれ』『横浜を拓いた男たち』など。辻秀雄氏の詳しいプロフィールは、こちらから
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