レンジ相場の攻略法

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さくら
さくら

本記事では、レンジ相場の攻略法について紹介します。

湊

レンジ相場は苦手だ・・・

明日香
明日香

メンタルも揺さぶられてしまうわ!

相場は、トレンドとレンジの2種類であり、各相場ではその相場に合った取引をしなければ、大きな損失を出してしまう恐れがあります。

そこで本記事では、

  • レンジ相場の攻略法
  • レンジ相場の特徴
  • レンジ相場での損切り場所

という流れで、レンジ相場について紹介します。

レンジ相場で損失を出してしまった方やレンジ相場を攻略したいと思う方などは、ぜひご参考としてください。

レンジ相場の攻略法

みなさんはすでにご存じだと思いますが、為替相場にはトレンド相場とレンジ相場の2種類しかありません。

トレンド相場には上昇トレンドと下降トレンドがありますが、値動きが一方的に右肩上がりや右肩さがりになるのが特徴です。

ですから、トレードをする者からみれば、極端にいうと、トレンド相場に突入したら、何も手を加えず、ただただ値動きを追ってさえいれば、利益を獲得することはそう難しいことではありません。

しかし、現実の為替相場ではそんなに大規模なトレンド相場になることは滅多になく、1日の値幅も小さな動きのローソク足が多いときで35時間前後続くこともあれば、数時間で終わってしまうトレンド相場もあります。

「米ドル/円」の最近の相場をみますと、たとえば、2月14日21時台から2月17日17時台まで、1時間足のローソク足が右肩上がりの上昇トレンドを形成しています。

2月14日21時台の始値が109.725円、2月17日の終値が109.941円でした。

このとき、1万通貨の買いポジションをもって17日の17時台に決済をしていたら、1万通貨✕0.216円=2,160円の利益を獲得したことになります。

このトレードがいいか悪いかは個人投資家の判断に任せるとして、ことに「米ドル/円」では、トレンドが発生しても、大きな利益を獲得するのは難しいといえます。

とここではそんな話をするわけではありません。

トレンド相場には始まりがあり、必ずトレンドの終わりがきます。

トレンドの終わりのポイントを見逃してしまうと、それまで得ていた利益を吐き出すことも珍しくはありません。

あるプロトレーダーがこうつぶやいていました。

「ある年、かなり長期に渡って『米ドル/円』が一本調子の右肩上がりを続けていました。私はロングポジションを持っていたので、かなり利益を続けて上げることができました。しかし、途中で少し右肩上がりのトレンドがゆるくなった気がしたのですが、この上昇トレンドはまだまだ続くと思っていた私は、強気でロングポジションを保ち続けました。そしてある時、『米ドル/円』は上昇トレンドにピリオドをうってしまったわけですが、その時、私はまだトレンド相場が続いていると思っていました。だから、レンジ相場になっているにも関わらず、高値つかみをしたり、投げ売ったり散々な目にあいました。おかげで、上昇トレンドのときに得た利益の半分が吹っ飛んでしまいました」

そんな経験はみなさんにもあるのではないでしょうか。

つまり、トレンドが終わり、相場はレンジに入っているにも関わらず、トレンド相場と同じような取引をしていては、得た利益を失うばかりか、へたをすると損失が膨らんでしまうことになります。

トレンド相場にはトレンド相場にあった取引が、レンジ相場にはレンジ相場にあった取引をしないと、負け続けてしまい、市場から退場せざるを得なくなることだってあるかもしれません。

レンジ相場の特徴

一口にレンジ相場といっても、レンジ相場はどれもこれも同じではありません。

サポートラインとレジスタンスラインが大きな幅で激しく上昇したり、下降したりするレンジ相場や、比較的安定してゆったりとした上昇トレンド、下降トレンドのものや、徐々にサポートラインとレジスタンスラインの幅がせまくなってしまうものなど、いろいろなタイプがあります。

プロのトレーダーにいわせると、レンジ相場はだいたい3つのパターンがあるといいます。

  • トレンド相場からレンジ相場に移行したレンジの初めの時期
  • レンジの中間期
  • レンジの終焉期

それぞれ特徴があります。

まず、トレンドからレンジへ移行した当初の時期は、値動きがかなり激しくなります。

チャートで見る限り大きく上下にレートが動いているのがわかります。

ローソク足の実体も比較的眺めのものが多くなっています。

上昇するのかなと思ったら急激に下降したり、あるいはその逆だったり、とにかく動きが激しいのが特徴です。

そんなときには、思わぬ損失を招くこともあるので、トレードはいったん休んだほうがいいかもしれません。

もし、ポジションを持っていたら、トレンドラインをブレイクしたときに、決済をして手仕舞いをしたほうがリスクは少なくなるのではないでしょうか。

「米ドル/円」日足

激しい動きのあとは決まって、動きは穏やかになります。

レンジ相場の「安定期」とでもいったらいいでしょうか。

チャートにレジスタンスラインとサポートラインを引いて、レジスタンスラインに近づいたら戻り売り、サポートラインに近づいたら押し目買いといった逆張りの取引が効果的です。

逆張りは最初は損失を抱えることになりますが、冷静な気持ちでトレードをすることをおすすめします。

「米ドル/円」日足

こうして安定期を過ぎたら、レンジ相場は今度は収束に向かいます。

そして、レンジ相場が収束すると同時に、トレンド相場が発生する確率が高くなります。

「米ドル/円」日足

こんなレンジ相場の時のトレードは逆張りには向きません。

決済や損切りを早めにして、ポジションを綺麗にしておき、次のトレンドに備えるようにしたほうが得策かもしれません。

レンジ相場の見分け方

現在の相場がレンジ相場なのか、トレンド相場なのかを見分けるには、移動平均線を活用します。

たとえば、期間20日の移動平均線の傾きが、平行か緩やかな角度ならば、現在の相場はレンジ相場、鋭い角度を示しているのであればトレンド相場と判断します。

「メキシコペソ/円」1時間足(ローソク足)(2020年1月13日~1月14日)

上記のチャートは、「メキシコペソ/円」の1時間足チャートです。

赤色が25日移動平均線、青色が90日移動平均線です。

赤の移動平均線をみると、緩やかな、ほぼ平行線になっていることから、レンジ相場とみていいと思います。

これをラインチャートになおしたら、レンジであることがもっとわかりやすくなります。

「メキシコペソ/円」1時間足(ラインチャート)(2020年1月13日~1月14日)

ただ、ここで注意したいことは、日足や時間足、分足などチャートの時間枠によって、移動平均線の傾きが大きく変わることがあることです。

たとえば、日足ではレンジ相場と思えても、1時間足ではトレンド相場になっていることがあります。

したがって、日足、時間足、分足のなかで、少なくとも2つ以上の時間枠で、レンジ相場かトレンド相場であることを確認するほうが、間違いが少なくてすみます。

レンジかトレンドか

とは言っても、これから相場がレンジ相場になるのか、トレンド相場になるのかをどうやって判断したらいいのでしょうか。

未来の値動きは神のみぞ知る、です。

誰もわかりません。

上記に例としてあげたチャートは後出しじゃんけんのようなもので、セミナーで講師がよくやる説明の仕方です。

レンジかトレンドか、相場の流れをどう読んだらいいのでしょうか。

何人かの専業トレーダーと話す機会があったので、そのことを聞いてみました。

みんなの共通する答えは、

「正直に言って、正確に相場がレンジになるかトレンドになるかを判断するのは難しい」

というものでした。

ただ、策がないわけではありませんでした。

一つは、たとえば、「米ドル/円」が何日も100円台をうろうろしていたら、レンジだと考えること。

「米ドル/円」相場のように、110円の下で行ったり来たりのレンジ相場の時には、その相場が今後も続く前提で考えていること。

さらに、同時にサポートライン、レジスタンスラインを意識していること。

それらの直線をローソク足が超えればトレンドが出たものと判断していること。

また、75日線、100日線といった長期の単純移動平均線を常に見ていること。

レンジ相場の時には、ローソク足がそれら長期移動平均線に交差し、上下に動きます。

一方で、上昇トレンドが出ますと、長期移動平均線が右上がりになり、ローソク足がその長期移動平均線から離れて、その上で動きます。

言い換えますと、移動平均線からの乖離が大きくなるわけです。

海外のトレーダーにあるときインタビューしたことがありますが、そのときに、一人のトレーダーが、レンジ相場の見分け方として、次のように話していたことがあります。

「私は、レンジ相場かどうかを見分けるときに、レートが2度、山を描いた状態になったときにはじめて、この相場はレンジ相場だと判断しています」

つまり、ローソク足が上昇と下降を2回繰り返さないと、レンジ相場だとはみなさないということでした。

専業トレーダーのみなさんは、移動平均線とサポートライン、レジスタンスラインとローソク足の関係をみて、レンジ相場になるのか、レンジ相場なのか、トレンド相場になるのか、トレンド相場なのかを判断しているということになります。

レジスタンスラインとサポートライン

では、現在の相場がレンジ相場と判断できたら、次にやることは、レジスタンスラインサポートラインを決めることです。

ちなみに、レジスタンスラインは抵抗線、サポートラインは支持線ともいいます。

レジスタンスラインやサポートラインを決める理由の一つは、

トレーダーのみなさんが意識をしている価格のポイント

だからです。

レンジ相場の場合は、順張りも使いますが、逆張りを使う人が多いです。

そして、サポートラインやレジスタンスライン付近で反転を繰り返すということは、トレーダーの注目度が非常に高いエリアだということになります。

さて、レジスタンスラインやサポートラインはどう見つけたらいいでしょうか。

決まった公式があるわけではありません。

チャートを視ていて、もっともアプローチがある高値や安値付近をみつけて、水平線を引きます。

これを日足や4時間足、1時間足でやってみてください。

そうすると、おのおのの時間枠でサポートとレジスタンスのラインが決まっていきます。

レンジ相場での買い、売りは

トレンド相場で利益を上げる手法は順張りが妥当です。

しかし、レートが上下するレンジ相場では順張りは難しいのではないでしょうか。

ここは、レンジ幅のレジスタンスラインとサポートライン付近を狙っての逆張り手法が妥当なやり方です。

具体的には、サポートライン付近で買いエントリー、レジスタンスライン付近で売りエントリーをするわけです。

それがレンジ相場での取引の基本となります。

そして決済のタイミングは、できるだけ利益をあげるのが理想ですが、深追いしすぎては得られる利益も減少するかもしれませんので、ローソク足と移動平均線の関係を注意深く見ながら判断するようにします。

レンジ相場でうまく取引ができれば、レンジ相場が続く限りは大きな利益を得ることも可能です。

なにしろ、レートがある一定の幅で上下するわけですから、何度も利食うことが可能になるからです。

しかし、注意をしておきたいのは、何度も口にしていますが、相場はいきものです。

いつ何時、レンジをブレイクしてレンジ相場に終わりがくるかわかりません。

そのことをふだんから念頭に置いて、レンジ相場に対応することが必至です。

損切りはどこにおくか?

レンジ相場で取引が上手にいってかなりの利益を得たものの、思わぬことが原因で稼いだ利益の大半を失ってしまうことがないわけではありません。

思わぬことというのは、損切りを置き忘れてしまうことです。

レンジ相場からトレンド相場へ相場の状況が変わったときに、損切りを設定していなかったために、せっかく稼いだ利益を失うのは悔やんでも悔やみ切れません。

とくに、レンジが長く続くと、レジスタンスラインとサポートラインで何度も値動きのエネルギーが爆発するのを止められているために、大きな値動きのエネルギーの出口がなくて、たまってしまっています。

その大きなエネルギーが、レンジが上抜けや下抜けなどでブレイクしたときには、非常に強いトレンドが発生することがあります。

もし損切りをおいていなかったら、強いトレンドですから一気に価格が上昇あるいは下降してしまって、気づいたときには後の祭り、という状況になる可能性もあります。

ですからどんなときにも、必ず損切りは意識をしておきましょう。

では、レンジ相場での損切りはどう設定したらいいでしょうか。

それにはまず、1回のエントリーで失ってもまだ余裕がもてる損失はいくらかを算出します。

たとえば、10万通貨の取引量の場合、許容できる損失額は5000円までとします。

そうすると、損切りの設定ポイントは、50pips以内に設定します。

理想的なのはレンジの外に損切りを設定できればいいのですが、それについてはそのときの相場の状況によって判断したらいいでしょう。

レンジ相場の攻略法まとめ

以上が基本的なレンジ相場の攻略法となりますが、これ以外にもいろいろな考え方、やり方があります。

それについてはまた機会を新たにして解説をしていこうと思っています。

辻秀雄氏のプロフィール

秀雄氏
ジャーナリスト。リーマンショックに世界が揺れた2008年に、日本で初めて誕生したFX(外国為替証拠金取引)の専門誌、月刊「FX攻略.com」の初代編集長を務める。出版社社員からフリーになり、総合雑誌「月刊宝石」や「ダカーポ」「月刊太陽」「とらばーゆ」などで取材・執筆活動を行う。また、『ビジネスマン戦略戦術講座(全20巻)』などビジネス書の編集にも携わる。著書に『インターネット・スキル』『危ない金融機関の見分け方』『半世紀を経てなお息吹くヤマギシの村』など。共著に『我らチェルノブイリの虜囚』『ドルよ驕るなかれ』『横浜を拓いた男たち』など。
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