スプレッドが変動する理由は?
スプレッドが変動した時の対策は?
今日は、スプレッドが変動する理由や対策などについて詳しく紹介します。
具体的には、
- スプレッドが変動する理由
- スプレッドが変動した際の対策
といった流れで紹介します。
スプレッドの変動は対策することでリスクを抑えることができるため、ぜひ参考としてください。
スプレッドが変動する3つの理由
スプレッドは、売値と買値の差のことです。
FX各社のスプレッドを見ると「原則固定(例外あり)」と表記されています。
これは、スプレッドは原則は固定だけど、場合によって広がることもあります、ということを意味しています。
では、スプレッドはどのような時に変動するのでしょうか。
スプレッドが変動する理由は、次の通りです。
- 市場の流動性が低下しているとき
- イベントや経済指標の発表前後などレートが激しく動きそうなとき
- FX会社のカバー先が少ない
それぞれ詳しく紹介します。
市場の流動性が低下しているとき
市場の流動性が低下している際に、スプレッドが変動する確率が上がります。
流動性の低下とは、取引が少ない状態のこと。主に、年末年始・祝日・ゴールデンウィーク・お盆などです。
例えば、2019年1月3日に起きた「フラッシュ・クラッシュ」では、流動性が低下していたため、投機筋が仕掛け急激な円高に触れたと考えられます。
また、平日の早朝も取引が少なくスプレッドが変動しやすい時間帯のため、注意が必要です。
スプレッドが変動しやすい時間帯は、市場の流動性が低く大きく一方方向に動く可能性もあるため、取引する際は注意しましょう。
経済指標の発表前後や突発的事象などレートが大きく動きそうなとき
経済指標の発表前後や突発的事象などレートが大きく動きそうなときは、スプレッドが変動する確率が上がります。
例えば、重要度の高い経済指標といえば、米国雇用統計や政策金利などがあります。
また、テロや地震、金融ショックなど突発的な事象が起きた際も、スプレッドは変動しやすくなります。
経済指標や突発的事象など、為替レートが大きく動きやすくなる際は、スプレッドが変動しやすくなるため注意して下さい。
FX会社のカバー先が少ない
FX会社が提供するレートは、カバー先金融機関から仕入れたレートを元に生成されています。
FX会社では複数のカバー先からBidレートとAskレートを仕入れ、その中から最も有利なレートを選択してトレーダーにレートを提供しています。
そのため、カバー先金融機関が多いほど、FX会社では良いレートの生成ができるのです。
例えば、カバー先が3つある場合、A社が100,000円・B社が100,003円・C社が100,002円とした場合、FX会社は最も有利なレートを選ぶことができます。
それが、カーバー先が1つの場合は、選択肢は1つしかありません。
カバー先が多い方が選択肢が広がるため、有利なレートの提供ができるのです。
カバー先の多さだけでFX会社を選ぶことをおすすめするわけではありませんが、確認すべきポイントといえます。
カバー取引やFX各社のカバー取引数の調べ方など詳しく紹介している記事もあるため、ぜひそちらもご参考としてください。
スプレッドの変動に対する2つの対策
早朝時間のスプレッドの変動は取引をしなければよいのですが、突発的事象の際は予測不能のためどうやって対策をすればよいのかわからないと思います。
スプレッドの変動に対する対策は、次の通りです。
- 許容スリッページを設定する
- 高いレバレッジでの取引をしない
それぞれ詳しく紹介します。
許容スリッページを設定する
まずは、許容スリッページの設定を行いましょう。
許容スリッページとは、自分が注文した価格と実際に約定する価格が何らかの理由で変わってしまった場合、設定した許容値の範囲外であれば約定しないことです。
例えば、ドル円の許容値を5pipsに設定し、100円の時点で買注文を発注した場合を想定します。
レートが100.005までであれば約定しますが、レートが100.006以上の場合はキャンセルとなります。
なお、レートが有利な方向へと動いた場合であれば、許容値に関係なく注文は成立する仕組みとなっています。
許容スリッページを設定しておけば、スプレッドが大きく変動したとしてもリスクを抑えた取引を行うことができるのです。
高いレバレッジでの取引をしない
高いレバレッジで取引を行わなければ、万が一スプレッドが変動しても損失を抑えることができます。
国内のFX会社では、最大25倍まで(個人の場合)レバレッジをかけて取引を行うことができます。
しかし初心者が高いレバレッジで取引を行うと、大きな損失を出してしまうリスクもあるのです。
適性レバレッジは決まってはいませんが、初心者の方は5倍~10倍程度の目安で取引を行うのがおすすめといえます。
自分の適性レバレッジを詳しく知りたいという方は、こちらの記事を参考にしてください。
まとめ:スプレッドが変動しやすい時間帯には取引を行わない
本記事では、スプレッドが変動する理由や変動スプレッドと固定スプレッドの違いなどについて紹介しました。
スプレッドの変動は、早朝の時間帯や経済指標の発表前後、突発的事象などによっておきます。
スプレッドが変動しやすい早朝では、流動性も低いため取引を行わないようしましょう。
また、普段からレバレッジを抑えて、様々なリスクに備えて取引を行うことがおすすめです。