FXのメジャー通貨って何ですか?
FXで人気のある通貨ペアは何かしら?
FXを始めたばかりの初心者の方は、このようなお悩みをお持ちではありませんか。
FXは、通貨を売買することにより発生する、為替レートの差によって損益が発生します。
取り扱われている通貨は様々であり、各通貨によってボラティリティや取引量などが異なります。
通貨ペアの中でも、メジャー通貨と呼ばれるものは取引量が多く、世界中のトレーダーが注目をしております。
そこで本記事では、
- FXのメジャー通貨とは
- FXメジャー通貨の中で最も人気のある通貨ペア
- FX初心者におすすめの通貨ペアや注意すべき通貨ペア
という流れで、FXのメジャー通貨について詳しく紹介します。
本記事を読めば、初心者に最適な通貨ペアを知ることができるため、リスクを抑えた取引を始めることができます。
ぜひ本記事を参考に、通貨ペアを選びFXを始めましょう。
FXメジャー通貨とは
FXのメジャー通貨とは、外国為替市場で取引量が多い通貨のことを言い、主要通貨やメジャーカレンシーとも呼ばれます。
国際的な市場で取引をされ、取引量や取引参加者が多く、流動性の高い通貨です。
流動性というのは売買が成立しやすいかどうかを表すもので、通貨の流動性が高いということは、売買したい価格での約定がしやすいといえます。
以下の表は、国際決済銀行が出している通貨の取引量です。
出典:国際決済銀行
上記の表を見てもわかる通り、2001年後からは、米ドル・ユーロ・円の取引量が多いことが分かります。
一般的に米ドル、ユーロ、日本円は、三大メジャー通貨と呼ばれているのです。
マイナー通貨やコモディティ通貨も存在する
マイナー通貨やコモディティ通貨と呼ばれる通貨もあります。
マイナー通貨というのはメジャー通貨の反対で、外国為替市場で取引量が低く、流動性が低い通貨のことを言います。
小さなマーケットのみで取引される通貨のため、取引量や取引参加者が少なく、流動性も低いというわけです。
流動性が低いということは、売りたいと思った時に売れない、買いたいと思った時に買えないということが起こりやすくなります。
メジャー通貨以外のものは全て、マイナー通貨であると考えて良いでしょう。
コモディティ通貨とは、エネルギー資源や鉱物資源、農産物などの市況商品を産出し、それを主に輸出する国の通貨のことを言い、資源国通貨と呼ばれることもあります。
代表的なものとしては、豪ドル、ニュージーランドドル、カナダドルなどが挙げられます。
こうしたコモディティ通貨は、その国が輸出する資源の価格に大きく影響を受けるという特徴があり、例えば、原油の価格の上昇に連れて、石油産出国の通貨も上昇圧力を受けます。
また、輸出相手国の景気にも左右される傾向にあり、例えば豪ドルだと、主な輸出先である中国や日本の経済状況や指標に影響を受けます。
FXメジャー通貨の中で最も人気のある通貨ペア5選
ここでは、金融先物取引協会の2020年4月のデータをもとに、取引量の多い順で通貨ペアを紹介します。
取引量の多い通貨は、以下の通りです。
順位 | 通貨ペア | 取引量 |
---|---|---|
第1位 | USD/JPY | 325,654,172 |
第2位 | GBP/JPY | 50,358,057 |
第3位 | AUD/JPY | 45,004,338 |
第4位 | EUR/JPY | 29,534,439 |
第5位 | EUR/USD | 26,082,118 |
出典:金融先物取引協会
米ドル/円
米ドル/円は、国内ではダントツで一番の取引量を誇る通貨ペアです。
安定した値動きで、流動性が非常に高いといった特徴があり、スプレッドについてはほとんどのFX会社でどの通貨ペアよりも狭く設定されています。
ドル円は、日米の金融政策、経済・政治の動向に左右されますが、日本やアメリカの情報はニュースなどでも簡単に手に入れられることから、日本人にとってはもっとも馴染み深い通貨ペアであると言えるでしょう。
ポンド/円
ポンド/円の特徴は何と言っても、値動きの大きさです。
この値動きの激しさを狙い、大きな利益を取りたいというトレーダーも多い通貨ペアです。
市場では、ポンドと円の間にドルを挟んで取引されるため、値動きの予想がしづらいと言う一面もあります。
日本の日中にはそれほど値動きせず、ロンドン時間からニューヨーク時間にかけて活発になります。
また、ポンド自体の価格がもともと高いため、他のメジャー通貨に比べて、取引をするのに多くの証拠金が必要になります。
豪ドル/円
豪ドル/円もある程度相場の動きがあり、人気がある通貨ペアです。
コモディティ通貨の代表格である豪ドルは、コモディティ市場との関連があるのみではなく、資源の最大の輸出相手国である中国の影響をも強く受ける傾向があります。
オーストラリアと日本はあまり時差がないので、東京時間に相場が活発なことも、日本人に人気である所以の一つです。
ユーロ/円
ユーロ/円の最大の特徴は、米ドル/円とユーロ/ドルの合成通貨であるということです。
どういうことかと言うと、市場ではユーロと円は直接取引をすることができず、米ドル/円とユーロ/ドルに分けて売買がされているのです。
ですから、ユーロ/円の相場は、米ドル/円・ユーロ/ドルの相場と大きく関連しており、ユーロ/円をFXで取引する場合は、同時に米ドル/円、ユーロ/ドルの相場も確認する必要があります。
ユーロ/米ドル
世界一の取引量を誇る通貨ペアであるユーロ/米ドルは、ドル円に比べると値動きが激しいといった傾向にあります。
スプレッドは狭く、ほとんどのFX会社では、ドル円に次ぐ低スプレッドに設定されています。
ヨーロッパとアメリカの金融政策や政治、経済の情勢に影響を受けて動き、一旦トレンドが発生すると、そのトレンドが継続する傾向が強い通貨ペアです。
また、東京時間は比較的穏やかな動きで、ロンドン時間からニューヨーク時間にかけての値動きが活発になります。
FX初心者はメジャー通貨がおすすめな理由2つ
FXの初心者にはメジャー通貨での取引をおすすめします。
- 取引量が多く急な価格変動リスクが少ない
- スプレッドが狭く取引負担が少ない
理由①:取引量が多く急な価格変動リスクが少ない
FXのメジャー通貨は取引量が多く、急な価格変動のリスクが少ないため、急騰急落のリスクが少なく比較的安定した値動きで取引を行うことができます。
急な価格変動がなければ、たとえ予想と逆方向に相場が動いてしまった場合でも、損切りを行えば小さな損失で済ますことができます。
逆に価格変動が激しい通貨だと、損切り価格から大幅にずれたところでヒットしてしまうリスクもあるため、予想外の損失を招く可能性もあります。
メジャー通貨はマイナー通貨と比べると、取引量が多くリスクを抑えた取引が可能なので、FXの初心者が取引を行うのにもおすすめです。
理由②:スプレッドが狭く取引負担が少ない
FXのメジャー通貨はスプレッドが狭く、負担の少ない取引を行うことができます。
多くのFX会社において、メジャー通貨のスプレッドは狭く設定されており、例えばドル円の場合、最近では0.2〜1銭程度が一般的です。
スプレッドはFXで取引する際のコストとなるので、トレーダーにとっては狭いに越したことはありません。
1日に何度も売買を行うスキャルピングやデイトレードで取引を行うトレーダーにとってはなおさらのことです。
FXメジャー通貨を取引する際の注意点2つ
FXのメジャー通貨は、初心者にもおすすめだと紹介してきましたが、中には取引する際に注意が必要なものもあります。
- ポンド系の通貨ペアはボラティリティが高いため初心者向きではない
- コモディティ通貨は値動きが少ない傾向にある
注意点①:ポンド系の通貨ペアはボラティリティが高いため初心者向きではない
ポンドを含む通貨ペアはボラティリティが高く、FX初心者向きとは言えません。
メジャー通貨というと一般に安定した値動きであるというのが通説ですが、ポンドの場合はそうではないのです。
例えばポンド円では、1日に2円、3円動くこともざらという荒い値動きが特徴で、「殺人通貨」という異名があるほどです。
かつては基軸通貨としての役割を担ったポンドですが、現在の取引量は米ドル、ユーロ、日本円に続く4番目です。
しかし、ドルやユーロ、円に比べると流通量が少なく、値動きが荒くなりやすい傾向にあり、さらに、この値動きの大きさを狙い投機的な売買をするトレーダーも多いことが値動きの荒さを一段と激しくさせています。
また、近年のEU離脱問題など政治情勢によっても、大きく乱高下をしています。
思惑通りに動けば大きな利益になることから、こうした値動きの激しさを好んで取引を行うトレーダーも多いのも事実ですが、FX初心者がこの値動きについていくことは至難の業です。
注意点②:コモディティ通貨は値動きが少ない傾向にある
コモディティ通貨の中には値動きが少ない傾向にあるものもあります。
例えばカナダ/ドルは、とても安定して経済成長を続けており、相場が安定しています。
値動きについては、経済的に密接な関係性のアメリカに左右されて動くことが多いですが、比較的安定しており、大きく動くことはあまりありません。
急激な価格変動がないと言うのは、リスクが小さいと感じるかもしれませんが、カナダドルの場合は、スプレッドが広めの設定になっている場合が多いので、取引コストがかかってしまいます。
ボラティリティが低く、スプレッドが広いという特性上、長期的なトレードには向いている通貨であると言えます。
こうした特徴をしっかりとつかんで、取引を行う必要があります。
FX初心者は「米ドル/円」がおすすめ
初心者がFX取引をするのには、通貨ペアは「米ドル/円」がおすすめです。
いくつかご紹介したメジャー通貨の中でも、ドル円は値動きが安定していて、スプレッドが狭いという特徴から、FX初心者でも取引しやすい通貨ペアです。
流動性も非常に安定しており、安心して取引ができます。
また、日本やアメリカの金融政策や政治、経済については、ニュースなどでも日頃から目にすることが多く、簡単に得られる情報がたくさんあるため、日本人に馴染みのある通貨とも言えます。
「米ドル/円」をお得に取引ができるおすすめFX会社2選
ここでは、「米ドル/円」のスプレッドが業界最狭水準であり、お得に取引ができるFX会社を紹介します。
まだ、FX会社選びに悩んでいるのであれば、ぜひ参考にしてください。
おすすめ①:外為どっとコム
外為どっとコムは、国内の代表的な大手FX会社です。
FX業界では老舗であり、老舗ならではの信頼性やしっかりとした財務基盤と、なんといっても情報コンテンツの充実度が高いことで知られています。
外為どっとコムはマーケット情報に特化したオウンドメディア「外為情報ナビ」も利用することができるため、情報が重要とされるFXで利益を上げるには最適なFX会社です。
初心者の方はもちろん、上級者の方にもおすすめなFX会社です。
- FX初心者で何もわからないので、とりあえず全体的な評価が高く安心して取引を行いたい方
- 資金がないため、少額で取引を始めたい方
- 充実した取引環境のあるFX会社で取引を始めたい方
おすすめ②:トレイダーズ証券「みんなのFX」
トレイダーズ証券のFX取引サービス「みんなのFX」は、全通貨ペアが1,000通貨から取引可能・業界最狭水準のスプレッドなど、初心者が米ドル/円を取引するのに最適なFX会社です。
また、高金利通貨のスワップポイントも業界最高水準のため、中長期取引を行う方にもおすすめです。
WebセミナーやFXのコンテンツも豊富にあるため、全くFXのことをわからない方でも安心して学びながらFXを覚えていくことができます。
まとめ:FX初心者はメジャー通貨の中でも「米ドル/円」から始めよう
FX初心者の方は、取引量が多く急な為替変動のリスクが少ない安全なメジャー通貨から取引を始めましょう。
メジャー通貨の中でも、特に「米ドル/円」がおすすめです。
国内の取引量も1番で、何よりアメリカの情報はすぐに入手しやすいため、日本人になじみがあり取引が行いやすいといえます。
「米ドル/円」をお得に取引したいのであれば、以下のFX会社がおすすめです。