FXデビューしたいけど、初心者はいくらからFXを始めるべきなんだろう？
取引するうえで資金はいくらあれば安心なのかしら？
それでは、今日は初心者がFX取引を始める際の資金について解説しましょう。
FX取引は約4円からでも可能
FX会社の広告などで、「約4円から取引可能」「4千円から取引可能」などと書かれていることがあります。初心者の方は「本当にその金額で取引できるの？」と思うこともあるかもしれません。
FX会社は各社ごとに「この数量から取引が可能」という単位を定めており、それを最小取引単位と言います。この単位が小さいFX会社ほど、少ない資金から取引を始めることが可能です。
最小取引単位は1万通貨となっているFX会社が多いですが、中には1千通貨や、1通貨から取引が可能なFX会社もあります。
国内の主なFX会社を最小取引単位をもとに分類すると、次の3種類に分けられます。
| 最小取引単位 | FX会社 |
|---|---|
| 1万通貨 | DMM FXなど |
| 1千通貨 | 外為どっとコム、 みんなのFX など |
| 1通貨 | SBI FXトレード |
1通貨から取引が可能なSBI FXトレードで、最低いくらから取引ができるか考えてみましょう。
FXでは個人の場合、最大で25倍のレバレッジでの取引が可能となっています。レバレッジ25倍ということは、取引金額の25分の1（＝4％）以上の資金があれば取引可能ということです。
従って1米ドル＝100円の場合、1米ドルの取引をするために必要な資金は、100円×4%＝4円となります。
つまり1通貨から取引が可能なSBI FXトレードを利用すれば、FX取引は約4円から始めることが可能です。また、外為どっとコムなどのような最小取引単位が1千通貨のFX会社を利用する場合は、1米ドル＝100円の場合、100円×1千通貨×4%＝約4千円から取引を始めることができます。
いくら資金を入れるべき？
ただし、約4円や4千円から取引が可能といっても、これは最低これくらいの資金は必要ということであり、これだけあれば安心というわけではありません。
資金がギリギリの状態で取引をしていると、少しの相場変動でもロスカットされてしまうリスクが高くなってしまいます。
ロスカットが執行されると損失が確定したり、場合によっては想定以上の損失が出たりすることもあるため、必要額ギリギリではなく余裕のある資金で取引を行ってロスカットを避けることが大事です。
ロスカットは証拠金維持率が一定の値を下回ると執行されます。ロスカットを避けるためには、ある程度為替レートが変動しても証拠金維持率がロスカットレベルを下回ることがないよう、余裕のある資金を入金しておく必要があります。
「これだけの資金があれば絶対に安全」という基準はありませんが、米ドル円のデイトレードの場合、為替レートが5円変動してもロスカットされない程度の資金を入金しておくべきと言われます。
そのためには、例えば1米ドル＝100円のときに1千通貨の取引を行う場合は、下記の通り「必要な最低資金＋為替レートが不利な方向に5円変動した場合に生じる含み損」の合計額である9,000円が入金しておくべき金額の目安と言えます。
ただし、レートの変動が激しい場合や中長期の取引などでは上記の資金でもロスカットになる可能性もあるため、注意が必要です。
初心者は少額から取引を始めよう
取引をいくらから始めるべきかは、各トレーダーの資金事情や取引通貨のレートなどによって変わってきますが、共通して言えることは、初心者は最小取引単位が小さい会社で少額から取引を始めるのがおすすめということです。
少額から取引を行えば、必要な最低資金も少なくなり、より安全な取引がしやすくなります。
初心者はまず最小取引単位が1通貨または1千通貨の会社で口座開設し、少額から取引を始めてみましょう。
