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「2trendy」手法とは?

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「2trendy」手法とは?

以前、米国の著名なトレーダーであり、日本にもファンが多いロブ・ブッカー氏の「NYボックス」の手法を紹介しましたが、今回はその第二弾となります。

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ロブ・ブッカー氏が日々チェックしている手法です。名づけて「2trendy」(2トレ)です。この手法は非常にシンプルです。難しいインディケータはいっさい使用しません。

ただあるのが、2本の線だけです。一つはエントリーラインで、もう一つがベースラインです。

そして、ローソク足がエントリーラインを割ったらエントリーし、ベースラインで決済をします。ただ、それだけです。

えっ、そんなことだけで、トレードで利益を上げることができるのか? と多くの人は不思議に思います。

しかし、ロブ・ブッカー氏が毎日、この手法で取引をして、利益を上げているのは事実です。「2trendy」の根拠となっているのは、相場のトレンドです。

為替相場は上昇と下降のトレンドと、価格が横ばいのレンジ相場を繰り返しています。そして、上昇トレンドがどこまでも続くわけではありません。

下降トレンドもそうです。

トレンドが行き過ぎると、またどこかのタイミングで元に戻ってきます。「2trendy」が狙うのは、そのタイミングのときです。

トレンドの勢いが強ければ強いほど、その戻り、反動も強くなります。卑近な例でいえば、ゴムを限界まで引っ張って手を離すと、その戻りはバチッとものすごい勢いで元に戻ってきます。

ゆるくひっぱると、戻りも緩やかになります。誤解を恐れずに言ってしまえば、相場はそれと同じです。

つまり、この手法は、トレンドが発生したら、必ず行き過ぎて元に戻るところを狙う手法といえます。

上昇トレンドなら、その下がってきた幅、下降トレンドなら上がって戻ってきた幅を、かっさらってしまおうというわけです。

いきすぎたトレンドは必ず元に戻る、という相場の必然性が生んだのが、「2trendy」手法であるといえます。では、具体的にはどうやるのでしょうか。

ベースラインとエントリーライン

そこで用意するのが、4時間足1時間足の2つのチャートです。

まず、4時間足のチャートを開いてみます。このとき、注意をしなければならないのは、取引をする通貨ペアを何を選ぶか、です。

候補としては、取引量が多く、ボラティリティもある程度、高い通貨が望ましいです。ですから、新興国通貨といわれる南アフリカ・ランドやトルコ・リラ、メキシコ。

ペソ、ブラジル・レアルなどは、この手法にはふさわしくありません。まして、ロシア・ルーブルなどは問題外です。

やはり選ぶなら、米ドルやユーロ、円の組み合わせが最適ですが、かつての基軸通貨であった英ポンドでもかまいません。

さらに、意外と取引量が多いスイスフラン、さらに、日本人トレーダーに人気のオセアニア通貨であるオーストラリアドルやニュージーランドドル、アメリカと密接な関係にあるカナダドルなどもいいでしょう。

それらの通貨の組み合わせを選んだところで、4時間足のチャートに戻ります。4時間足のチャートのローソク足が上昇トレンドを形成しているときは、安値と安値をラインで結びます。

下降トレンドの場合には、高値と高値をラインで結びます。これが「ベースライン」となります。次にチャートを1時間足に切り替えます。

1時間足も4時間足と同じように、上昇トレンドであれば、安値と安値をラインで結び、下降トレンドであれば、高値と高値をラインで結びます。これが「エントリーライン」となります。

「ポンド/円」1時間足 上がベースライン、下がエントリーライン そして、二つのチャートを見比べて見ます。

そのときに、ベースラインとエントリーラインが同じ方向であり、ベースラインよりエントリーラインのほうが角度が急であることを確認してください。

これが、「2trendy」の基本的な条件となります。そして、エントリーラインやベースラインの線の引き方ですが、ヒゲの先の安値や高値同士を結ぶのが原則となります。

ヒゲとヒゲを結ぶわけです。ローソク足の実体の安値と安値、高値と高値をついて結びたくなってしまいますが、2トレでは、ヒゲ同士を結びます。

ですから、ヒゲがラインからはみでないように注意をしながら結んでいきます。エントリーラインとベースラインを引くことができたら、2トレの準備は整ったといえます。

推奨チャートソフトはMT4

ここでもう一つ、重要になってくるのが、チャートソフトの選び方です。それぞれのFX会社では独自のチャートシステムを提供しています。

確かに、それ自体、優れたチャートソフトがたくさんありますが、大事なことは、1時間足と4時間足のエントリーラインとベースラインの両方をみることができるチャートソフトが望ましいことです。

ロブ・ブッカー氏が推奨しているのは、MT4です。

MT4だと、4時間足にベースラインを引いたままの状態から1時間足に切り替えても、4時間足で引いたベースラインが、1時間足のチャートにも残っています。

ですから、一つのチャートで時間足を変えても、エントリーラインとベースラインの二つのラインを確認できます。

従って、1時間足と4時間足のチャートを交互に表示するという面倒くささは省くことができます。それが、推奨チャートとしてMT4を選んだ理由です。

また、電源を落としても、MT4のチャートのラインは消えません。また、電源をつけて、MT4を起動すると、エントリーラインやベースラインを引いたままのチャートが現れます。

そもそもMT4という方は、こちらの記事をご覧ください。

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エントリーラインを抜けたらエントリー

では、具体的にはどんなかたちでトレードをしていくのでしょうか。

まず、エントリーのタイミングですが、上昇トレンドの場合は、エントリーラインがベースラインの上にきていますので、ローソク足がエントリーラインを下抜けたら、ショートでエントリーをします。

そして、利益を確定するポイントは、ローソク足がベースラインのところへきたときに、ポジションを手仕舞うのです。

下降トレンドだと、エントリーラインを上抜けたときにロングでポジションを建てます。そして、ローソク足がベースラインにタッチしたところで、ポジションを手仕舞うわけです。

そうすると、そこで利益確定となります。考えてみれば、誰でもできる手法で、難しくはありません。そして、忘れてはならないことの一つは、損切りです。

損切りを入れる位置は、ローソク足がエントリーラインを抜ける直近の安値(高値)に置きます。ショーとなら直近の高値、ロングだと直近の安値が損切りポイントになります。

相場は自分が思っているように動くことは滅多にありません。皆無といっていいかもしれません。

ですから、いつもいつも、エントリーラインを上抜けたり、下抜けてベースラインにローソク足が近づいてばかりいることは、そう多くありません。

そんなときには、あきらめてはいけません。また、別なトレンドが発生しているわけですから、何度もエントリーラインを引き直していくのです。

それが、どのくらい続くのかわかりませんが、あきらめたらFXトレードは自分の負けとなります。

ですから、エントリーラインを引く→失敗、また、エントリーラインを引く→失敗、等々、永遠に繰り返す覚悟をもちましょう。

あのロブ・ブッカー氏でさえ、いつも成功しているわけではなく、失敗をしてもあきらめずに、エントリーラインを引き直して、トレードを再開させているといいます。

それからもう一つ大事なことは、失敗にもつながることですが、エントリーラインをローソク足が上抜けしたり、下抜けしたりする状態を確認することです。

ローソク足の実体の半分あるいは3分の2ぐらいがもう下抜けや上抜けたりすると、ポジションを建ててしまう方がいますが、それは要注意です。

そんなときは、またローソク足が元に戻ってエントリーラインから遠く離れてしまうことがおおにしてあります。

ですから、ローソク足の実体が完全に抜けきったところ、あるいは、抜けきって次の足が下降した(上昇した)段階でポジションを建てるようにすることです。

そうしないと、ダマシにあう可能性が高くなってきます。

以上が2トレの基本的なトレード方法です。非常にシンプルな方法ですが、それだけに奥が深いともいえます。

ロブ・ブッカー氏は、腕が腱鞘炎になるくらい、エントリーラインやベースラインをひいて、2トレをものにしてほしいと、願っているといいます。

辻秀雄氏プロフィール

辻秀雄氏
ジャーナリスト。リーマンショックに世界が揺れた2008年に、日本で初めて誕生したFX(外国為替証拠金取引)の専門誌、月刊「FX攻略.com」の初代編集長を務める。出版社社員からフリーになり、総合雑誌「月刊宝石」や「ダカーポ」「月刊太陽」「とらばーゆ」などで取材・執筆活動を行う。また、『ビジネスマン戦略戦術講座(全20巻)』などビジネス書の編集にも携わる。著書に『インターネット・スキル』『危ない金融機関の見分け方』『半世紀を経てなお息吹くヤマギシの村』など。共著に『我らチェルノブイリの虜囚』『ドルよ驕るなかれ』『横浜を拓いた男たち』など。辻秀雄氏の詳しいプロフィールは、こちらから
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