トルコリラってどんな通貨なの?
トルコアイスは好きだけど、トルコリラはあまり馴染みがないわ。
トルコリラはスワップポイント取引で大人気の通貨なの。
トルコリラの魅力を解説するわ!
具体的には、
- トルコリラの魅力
- トルコリラを取引する理由や注意点
- トルコリラのFX会社の選び方
という流れで解説していきます。
トルコリラの魅力
高いスワップポイント
トルコリラの最大の魅力は高いスワップポイントです。
政策金利は14%(2019年11月時点)と高水準を誇り、高金利なためスワップポイント取引に大人気の通貨ペアです。
スワップポイントとは、2か国間の金利差によって得られる収益のこと。
FXでは金利の低い国の通貨で金利の高い国の通貨を保有することで、その金利差分を原則的に毎日受け取ることができるのです。
現在、日本では超低金利政策が実施されているため、日本の政策金利は-0.10%とマイナス金利です。一方トルコの金利は14%(2019年11月時点)と高い水準です。
その結果、-0.1%-14%=14.1%の金利差が発生しているため、1万通貨のトルコリラ円を保有すると1日あたり70円前後のスワップポイントを原則毎日受け取ることができるのです。
半年間行えば12,810円、1年間行えば25,550円となり、長期間保有することで日々コツコツとスワップポイントを積み上げて利益を得ることができるのです。
少額投資ができる
トルコリラ/円のレートは現在18円付近(2019年10月時点)で推移しているため、ドル円などと比べて少ない金額から投資を始めることができます。
なぜならば、FX取引で必要な証拠金はレートをベースに計算されるから。
例えば、ドル円であれば106円後半(2019年10月時点)で推移しているため、1,000通貨なら約4,000円の証拠金が必要です。
一方、トルコリラの場合は現在18円付近で推移しているため、取引に必要な証拠金は約800円となっています。
通貨ペア | 取引に必要な証拠金 |
---|---|
ドル/円 | 4,000円 |
ユーロ/円 | 4,800円 |
トルコリラ/円 | 800円 |
歴史的な安値圏で推移している
トルコリラ円の現在のレート18円台は、過去と比べて歴史的な安値圏となっています。
2017年のトルコリラ円は30円台でした。その後2018年には20円台へ下落、更に2018年8月にはトルコショックと呼ばれる暴落が発生し、過去最安値の15円台をつけました。
その後、徐々に上昇し、現在の18円台で落ち着いています。
トルコリラ円のスワップ投資は買ポジションを保有するのが基本のため、レートが安い水準であればあるほど、有利に取引ができるのです。
投資家からの人気が高い通貨ペア
金融先物取引協会が開示している「通貨ペア別取引金額」で、2019年8月時点でトルコリラは全68通貨ペア中第8位となっています。
金融先物取引協会が開示している通貨ペアごとの取引高ランキングでも第8位(2019年9月現在)となっており、投資家たちから絶大な人気を誇る通貨ペアです。
高金利通貨の中では、第1位の取引高を誇ります。
順位 | 通貨ペア | 取引高 |
---|---|---|
第1位 | USD/JPY | 266,071,944 |
第2位 | GBP/JPY | 57,161,136 |
第3位 | AUD/JPY | 24,075,840 |
第4位 | EUR/JPY | 21,032,680 |
第5位 | EUR/USD | 16,648,213 |
第6位 | GBP/USD | 7,622,398 |
第7位 | NZD/JPY | 2,771,547 |
第8位 | TRY/JPY | 1,505,385 |
第9位 | GBP/AUD | 1,439,721 |
第10位 | AUD/USD | 1,095,889 |
今後の成長に期待ができる国
トルコの国内総生産(GDP)は2017年調べで8511憶ドルであり四半世紀前の1992年が1585億ドルだったことから、大幅に増加しています。これは世界で19番目の規模です。
製造業が発展し、工業製品を輸出していますが、地理的に優位なため、EUのほか中東へも輸出が拡大できています。
また、総人口の半分が32歳以下と、労働人口、そして消費のけん引役として人口にも恵まれています。
トルコリラを取引する際に注意すべきことや運用方法
トルコリラを取引する際に注意すべきことや運用方法は、次の通りです。
- 急激な下落がいつ発生するかわからない
- 低レバレッジで運用する
- 余剰資金で行う
- 長期的な目線で投資を行う
それぞれ詳しく紹介します。
急激な下落が発生するかもしれない
トルコリラのような高金利通貨は、日本やアメリカなどの先進国と比べると、地政学リスクの要因により相場急変動が起こりやすくなります。
例えば、トルコの大統領であるエルドアン大統領は強権政治として有名であり、反社会的発言や批判を聞けば罰則を与えるといわれているほど。
アメリカとの関係性も良好ではなく、それが原因で上値が重い展開が続いているという声もあります。
万が一、アメリカとの関係性もさらに悪くなれば、さらに上値が重くなる展開もあるかもしれません。
トルコリラを取引する際は、地政学リスクも抑えつつ情報をこまめに確認していきましょう。
低レバレッジで運用する
トルコリラでスワップポイント取引を行うのであれば、低レバレッジで運用しましょう。
トルコリラのスワップ投資は、時間を味方についてコツコツとスワップポイントを積み上げて利益を得る投資です。そのためにはロスカットを避ける必要があります。
仮に急な下落が発生してロスカットされてしまうと、取引はそこで終了です。
スワップポイントを継続的に得続けるためには、なるべく低レバレッジで取引するようにしましょう。
余剰資金で行う
トルコリラを取引する際は、余剰資金で行いましょう。
余剰資金とは、生活費を除いて余っているお金のこと。
もし生活費で使うお金を投資に使ってしまうと、何らかの理由で急に必要になった際に取引を中断せざる負えません。
その結果、不本意な損失を出してしまうかもしれません。
長く取引を行うためにも、トルコリラ取引は余剰資金で行いましょう。
長期的な目線で投資を行う
トルコリラでスワップポイント目的の取引を行うのであれば、長期的な目線で取引を行いましょう。
なぜならば、トルコリラは新興国のため将来的に高い成長を望めるから。
ただし、長期的な投資となるがほったらかしにしていいわけではありません。
政策金利の動きや貿易収支などをチェックし、定期的なレートチェックを習慣的に行っていきましょう。
トルコリラのおすすめFX会社の選び方
トルコリラを取引するのにおすすめのFX会社の選び方は、次の通りです。
- スワップポイントの高さで選ぶ
- スプレッドの狭さで選ぶ
それぞれ詳しく紹介します。
スワップポイントの高さで選ぶ
長期投資をする上で、スワップポイントの高さは重要です。
例えば、A社のスワップポイントが50円でB社のスワップポイントが70円とします。
レバレッジ1倍で1年間運用すると、A社の利益は18,250円でB社の利益は21,900円となります。
たった10円違うだけで、年間3,650円の差が出てしまいます。
スワップポイントは、高ければ高いほど利益も多くもらえるのです。
スプレッドの狭さで選ぶ
取引時にかかるスプレッドは、狭いほうがお得に取引することができます。
スプレッドとは、買値と売値の差のことであり手数料みたいなものです。
FX各社によってスプレッドの狭さは異なるため、お得に取引するためにも事前に確認しておきましょう。
まとめ:トルコリラは低レバレッジで取引を行おう!
トルコリラの特徴やおすすめのFX会社などを詳しく紹介しました。
2019年10月時点でのトルコリラの政策金利は、16.50%と高水準を誇ります。
また約800円という少額投資をできることや取引高の高さも上位にいることから、初心者でもリスクの少ない取引を行うことができるでしょう。
トルコリラの魅力は金利の高さだが、少額取引ができるというのも大きな特徴だな!