FXには買い注文と売り注文、2通りの注文パターンがあるのよ。
どうやって使えば良いですか?
先生、教えてください。
買い注文と売り注文
FXはこの先レートが上がるか下がるかを判断して利益を出す商品です。
この先レートが上がると判断した場合は買い注文。
この先レートが下がると判断した場合は売り注文を発注します。
例えば、現在のドル円のレートが100円だった場合、この先レートが上がると判断して買い注文を発注した場合、予想通りにレートが上がると利益となります。
反対に、予想と反してレートが下がった場合は、損失を出すことになります。
売り注文は全く逆の考え方です。
現在のドル円のレートが100円だった場合、この先レートが下がると判断して売り注文を発注した場合、予想通りにレートが下がると利益となります。
反対に、予想と反してレートが上がった場合は、損失を出すことになります。
FX初心者の方がまず疑問に思う事として、この売り注文が挙げられます。
買い注文は、「何かを買ってその後値上がりしたら利益が出る」と、イメージはしやすいかと思いますが、売り注文はどうでしょうか。
「持っていないものを売る」とはどのようなことでしょうか?
ちょっと意味不明なんですけど。
簡単に言うと、取引をするFX会社から借りているイメージです。
この先レートが下がると判断したのでFX会社からドルを借りて取引をしていると考えてください。
余り難しく考える必要はないの。レートが下がるなら売り注文を出すと考えれば良いのよ。
レートが上がるなら買い注文、下がるなら売り注文って覚えれば良いのね。
ちなみに株式では売り注文のことを空売りと呼んでいます。
スワップポイントに注意
FXではレートの差によって利益を出す方法の他に、スワップポイントによる利益の出す方法があります。
スワップポイントとは、2か国間の金利差によって得られる収益のこと。
FXでは金利の低い国の通貨で金利の高い国の通貨を保有することで、その金利差分を原則的に毎日受け取ることができるのです。
日本の金利は低いので、大体の通貨ペアでは買い注文の場合スワップを貰えますが、ユーロ円など一部の通貨ペアでは買い注文の場合支払う必要がありますので注意してください。
通貨ペア | 買い注文 | 売り注文 |
---|---|---|
ドル円 | 貰える | 支払う |
ユーロ円 | 支払う | 貰える |
豪ドル円 | 貰える | 支払う |
トルコリラ円 | 貰える | 支払う |
メキシコペソ円 | 貰える | 支払う |
買い注文でポジションを保有したら売り注文で決済する
FXでは注文を出しても決済注文を出さないと損益は確定しません。
例えばこの先レートが上がると判断したので買い注文を発注したとします。
予想通りにレートが上昇して利益が発生していても、決済注文を発注して損益を確定させないと利益とはなりません。
決済注文を発注して損益を確定させるまでの損益はFX会社によって呼び名は異なりますが、評価損益や未実現損益などと呼ばれています。
買い注文を発注してポジションを保有した場合、決済注文は売り注文を発注します。
また、売り注文を発注してポジションを保有した場合、決済注文は買い注文を発注します。
ポジションを保有した時に発注した注文と反対の注文を発注することで取引が完了し、損益が確定するのです。
- レートが上がるなら買い注文、下がるなら売り注文
- 買い注文は売り注文を出す事で損益が確定する
- 売り注文は買い注文を出す事で損益が確定する