今日は、FX取引時の注文方法の種類ややり方を詳しく紹介していくわね!
はーい!
FX取引時の注文方法ってどうやるのか知りたかったんですよね!
そうね!
おすすめの注文方法なんかも知りたいな!
具体的には、
- FX取引時の注文方法の種類
- おすすめの注文方法
- FX各社の注文方法
という流れで、詳しく紹介します。
FX各社によって注文方法の名前や利用できる注文方法の種類が異なるため、是非参考にしてください。
【基本】FXの注文方法は7種類
FX取引時の最も基本的な注文方法は、次の通りです。
- 成行注文
- 指値注文
- 逆指値注文(ストップ注文)
- OCO注文
- IFDONE注文
- IFO注文
- トレール注文
それぞれ詳しく紹介します。
成行注文
成行注文とは、トレーダーが注文しFX会社のサーバーに注文が到達したレートで約定する注文方法です。
自分が今すぐ取引をしたいと思ったときに利用します。
ただし、自分が約定させたいレートで必ず約定するわけではありません。
なぜならば、スリッページが存在するから。
スリッページとは、注文時のレートと約定時点のレートのズレのこと。
例えば、1ドル100円の時に買い注文を発注したが、約定レートは100.005円で約定するなどです。
成行注文では、注文したレートよりも大きく乖離してしまう場合があるため注意して下さい。
マーケット注文(ストリーミング注文)
マーケット注文(ストリーミング注文)は、成行注文と同じでトレーダーが注文しFX会社のサーバーに注文が到達したレートで約定する注文方法です。
成行注文との違いは、スリッページ幅を設定できることです。
スリッページとは注文した時点のレートとサーバーに到達して約定した時点のレートの差のことです。
マーケット注文(ストリーミング注文)ではこのスリッページの許容値を設定できるため、意図しないレートで約定してしまうことを防ぐことができるのです。
例えば、ドル円のスリッページ幅を5pipsに設定して100円の時点で買注文を発注した場合、レートが100.005までであれば約定しますが、レートが100.006以上の場合はキャンセルとなります。
なお、レートが有利な方向へと動いた場合であれば、スリッページ幅に関係なく注文は成立する仕組みとなっています。
例えば、ドル円のスリッページ幅を5pipsに設定して100円の時点で買注文を発注した場合、レートが99.994だとしても、買注文にとっては有利なレートとなるため約定します。
レートが変動している時は、意図しないレートで約定してしまうこともあるので、マーケット注文(ストリーミング注文)を利用するようにしましょう。
指値注文
指値注文は、現在のレートよりも安く買いたい高く売りたいという時に発注する注文方法です。
例えば、1ドル100円の時に98円になったら買いの新規注文を指値で発注します。
レートが98円まで下落してくれば、自動的に買いの新規注文が約定し買いのポジションがもてます。
決済注文の場合は、100円で買いのポジションをもっている状態で、102円で売りたいと考えています。
102円に売りの指値注文をいれておき、レートが102円に到達すれば売ることができ利益確定となります。
指値注文は、当日から無期限といったように自分で期間を決めることもできます。
現在のレートから離れすぎたところに指値注文を出しても注文が成立しな可能性があるため、指値注文をいれる際は現在のレートから離れすぎないように発注するのがポイントです。
逆指値注文(ストップ注文)
逆指値注文(ストップ注文)は、主に損切りとして利用します。
例えば、100円で買い注文を発注した場合、98円に逆指値注文を発注することで損失拡大を防ぎます。
逆指値注文をいれておかなければレートは下がり続けさらに大きな損失を出していたかもしれません。
逆指値注文(ストップ注文)をいれておくことで損失を限定することができるのです。
ただし、ストップ注文では指定したレートよりも大きく不利な方向で約定する可能性もあるため、この点には注意が必要です。
IFD注文
IFD注文は、新規注文と決済注文を同時に発注する注文方法です。
必ず、新規注文と決済注文のセットで注文を出すことになります。
例えば、現在レートは99円で100円になったたら買い注文をいれ、101円になったら決済注文をしたいというように、IFD注文を入れておけばレートを見ていなくても自動的に行ってくれます。
もちろん新規注文が約定しなければ、決済注文も発動しません。
IFD注文では、新規注文と決済注文を同時に出せ、注文から決済までを自動化してくれるのです。
OCO注文
OCO注文は、2つの注文を同時に出すことができる注文方法です。
2つのうちのどちらかの取引が成立すれば、もう1つの取引はキャンセルとなります。
例えば、新規注文の場合、1ドル100円で99円に下落したら買い注文で101円に上昇したら売り注文を出すように設定します。
相場が下落し99円に到達すれば買いの注文が約定し、101円の売り注文がキャンセルされます。
逆に、相場が上昇すれば101円の売り注文が約定し、99円の買い注文がキャンセルされます。
続いて、決済注文について解説します。
例えば、1ドル100円で買いのポジションを持っていたとします。
この先上がるか下がるかわからないため、101円で売りの指値注文を99円でストップ注文を発注します。
相場が上昇し101円に到達すれば売りの指値注文が約定し、99円のストップ注文がキャンセルされます。
逆に、相場が下落すれば99円のストップ注文が約定され、101円の指値注文はキャンセルされます。
このようにOCO注文は、この先上がるか下がるかわからないときに、2つの異なるシナリオで注文を発注できる便利な注文方法です。
IFO注文
IFO注文は、IFD注文とOCO注文を組み合わせた注文方法です。
「100円になったら新規注文で買い、101円まで上がれば決済したい、もし99円まで下がれば、損切りしたい」というように、新規注文とさらに2つのシナリオで決済注文を発注することができます。
IFO注文は、1つの取引を完全に自動化することができ、忙しくてレートを見ている暇がないという方にピッタリの注文方法です。
トレール注文
トレール注文は、ストップ注文の1つで、指定した値幅以上反対方向にレートが進んだ場合にストップ注文が執行されます。
逆指値注文(ストップ注文)との違いは、レートが上昇や下落をすると、設定した値幅を保ちながらストップ注文の値も合わせて動いていくということです。
例えば、ストップ注文の値幅を1円とします。
100円で買い注文を発注し、レートが101円・102円と上がっていきます。
101円の際にはストップ注文は100円にあり、102円の際はストップ注文は101円にあります。
このようにトレール注文は、レートの動きと一緒にストップの値が動いていくのです。
初心者は成行注文・マーケット注文・指値注文から覚えよう
これからFXを始める初心者の方は、まずは基本的な注文方法である「成行注文」・「マーケット注文」・「指値注文」を覚え、ポジションを建てられるようにしましょう。
以下で、外為どっとコムのFX取引ツール「外貨NEXT neo」を使って、成行注文・マーケット注文・指値注文のやり方を詳しく紹介します。
外為どっとコム「外貨NEXT neo」での成行注文のやり方
外為どっとコム「外貨NEXT neo」での成行注文のやり方を、手順化して紹介します。
【手順①】チャート上で右クリック⇒注文画面へ
①の場合は、売買区分がそれぞれ選択された状態から注文画面へ
②の場合は、レートが自動的に入力されている状態注文画面へ
【手順②】通貨ペアを選択
【手順③】両建チェック
【手順④】成行注文の注文方法
③成行注文の場合は、成行きにチェックする
【手順⑤】確認画面へ⇒注文完了
外為どっとコム「外貨NEXT neo」でのマーケット注文のやり方
外為どっとコム「外貨NEXT neo」でのマーケット注文のやり方を、手順化して紹介します。
【手順①】チャート上で右クリック⇒注文画面へ
①の場合は、売買区分がそれぞれ選択された状態から注文画面へ
②の場合は、レートが自動的に入力されている状態注文画面へ
【手順②】通貨ペアを選択
【手順③】両建チェック
【手順④】マーケット注文の注文方法
③マーケット注文の場合は、成行きにチェックしない
【手順⑤】マーケット注文の際は「確認画面」が表示されず「注文」ボタンが表示されます。
外為どっとコム「外貨NEXT neo」での指値注文のやり方
外為どっとコム「外貨NEXT neo」での指値注文のやり方を、手順化して紹介します。
【手順①】チャート上で右クリック⇒注文画面へ
①の場合は、売買区分がそれぞれ選択された状態から注文画面へ
②の場合は、レートが自動的に入力されている状態注文画面へ
【手順②】通貨ペアを選択
【手順③】両建チェック
【手順④】指値注文の注文方法
【手順⑤】確認画面へ⇒注文完了
FX各社で注文の種類が異なる
FX各社によって、利用できる注文の種類や独自の発注方法が存在します。
ですが、本サイトFX学園で紹介しているFX会社では、どこも同じような種類や発注方法のため気にしなくてもよいでしょう。
まとめ:まずは成行注文・マーケット注文・指値注文をマスターしよう
FX取引時の注文方法の種類ややり方を詳しく紹介しました。
注文の種類はたくさんあり、初心者の方がすべてを使いこなそうとするのは難しいです。
そのため、まずは基本的な成行注文・マーケット注文・指値注文から覚えポジションを持てるようにしましょう。
注文に慣れてきたら、自分のスタイルに合った注文方法を徐々に見つけていってくださいね。