FXで生計を経てている人の利益率ってどれくらい?
そもそも利益率の計算ってどうやるの?
とお悩みをお持ちの方も多いのではありませんか?
利益率とは、証拠金に対してどのくらい利益を得たのかを測るものです。
専業トレーダーとしてFXで生活していきたいと考えているのであれば、利益率の計算をしっかりと覚えておきましょう。
そこで本記事では、
- FX利益率の計算方法
- FXプロトレーダーの利益率
- FX初心者の正しいFXの始め方3つ
という流れで、利益率の計算方法について詳しく紹介します。
利益率を計算し出せるようになることで、自分の取引が上手く行っているのかを測ることができます。
もし利益率が悪ければ、自分の取引を見直すきっかけともなります。
ぜひ、本記事を参考に自分の利益率を出してみてください。
FX利益率とは
FXの利益率とは、利益を何かで割って求める比率のことであり、元金に対してどのくらい利益を上げているのかを測るものです。
例えば、今月の利益は1,000万円と100万円ではどちらが凄いと感じるでしょうか。
1,000万円の利益のほうが、凄いと思いますよね。
しかし、証拠金はトレーダーによって異なるため、一概に利益だけを聞いて凄いトレーダーと判断することはできません。
そこで重要になってくるのが、利益率です。
利益率を算出することにより、現金に対してどのくらい利益を上げているのかを判断することができます。
つまり、利益率を出すことにより、証拠金の大きさに関わらず本当に利益を得ているのかがわかるようになります。
FX利益率の計算方法
FXの利益率の計算式は、次の通りです。
- 利益÷元金×100=利益率(%)
例えば、元金10万円に対して100万円の利益を得ると、100万円÷10万円×100=1,000となり、利益率は1,000%となります。
対して、元金1,500万円に対して1,000万円の利益を得ると、1,500万円÷1,000万円×100=66.666…%となり、利益率は約66%となります。
利益率から判断すると、前者のほうが圧倒的に利益を上げていることが分かります。
つまり、トレーダーが本当に利益を得ているのかを判断するのは、利益よりも利益率を重視したほうが良いのです。
FXプロトレーダーの利益率
では、プロトレーダーたちは、一体どのくらいの利益率を誇るのでしょうか?
実際に、調べてみました。
今回調査したのは、ロビンスカップと呼ばれる世界的に有名なトレードコンテストです。
ロビンスカップは、FXだけではなく、先物や株式など様々な金融商品のコンテストも行っております。
1983年から始まり、歴史あるコンテストです。
以下で、FXに絞り過去の優勝者の利益率をまとめました。
開催年 | 優勝者 | 利益率 | 部門 |
---|---|---|---|
2004年 | Rayment, Tim | 63% | FX |
2006年 | Holsinger, John | 18% | FX |
2007年 | Sakaeda, Kurt | 104% | FX |
2009年 | Rayment, Tim | 44% | FX |
2011年 | Rea, Tim | 104% | FX |
2014年 | Wirz, Andreas | 164.8% | FX |
2015年 | STORM LLC | 107.8% | FX |
2016年 | Luke Lewandowski | 156.9% | FX |
出典:ウィキペディア
ロビンスカップのルール
- 1年間(1月1日~12月31日)
- 初回入金額5,000ドル以上(途中入金可)
- 12月31日の利益率の高さで順位を決定
ロビンスカップのルールはこちらから
上記利益率の平均を出してみると、95%です。
1年間で100%前後の利益率が出ていれば、十分プロトレーダーと呼べるのではないでしょうか。
FX初心者は利益率よりも基本が大切
FXでは利益率も大切ですが、初心者の方は利益率にこだわらずまずはしっかりとFXに慣れて、取引スキルを伸ばすことが大切です。
取引スキルがない初心者の方が利益率にこだわってしまうと、強引に取引をして逆に大きな損失を起こしてしまうリスクが高まります。
利益率を意識するのは利益を安定的に得れるようになってからのため、初心者の方はまずは利益を安定的に得れるようになりましょう。
FX初心者の正しいFXの始め方3つ
FX初心者が上達するには何をすればいいの?という方のために、初心者が上達するFXの始め方を紹介します。
少額から取引を始める
FX初心者の方は、少額から取引を始めましょう。
少額から取引を始めることにより、リスクの少ない取引を行うことができます。
プロのトレーダーでも損失を出すため、初心者の方が大きな金額でFXを始めれば、大きな損失を出すリスクが高まります。
いきなり大きな損失を出してしまうと、怖くなりなかなかFXが出来なくなるものです。
取引を行わなければ、FXで上達することはできません。
初心者の方は、リスクの少ない少額から取引を行い、まずはFXのスキルを身につけましょう。
少額から取引を行うやり方は、こちらの記事をご参考としてください。
レバレッジは5倍から10倍程度にする
国内のFX会社では、最大で25倍までのレバレッジでの取引が可能です(個人の場合)。
しかし初心者の場合、始めのうちはなるべく低レバレッジで取引するのがおすすめです。
初心者の「適正レバレッジ」というものは何倍とはっきりと決まっているわけではなく、短期取引か長期取引かといったトレードスタイルによっても適したレバレッジは変わってきますが、全くの初心者の場合、目安としては2〜3倍程度から始めるのがおすすめです。
低レバレッジだと勝った場合に得られる利益も小さくなりますが、初心者の場合、まずは慎重・安全にトレードの経験を積んで感覚をつかむことが大切です。
最初の取引では2〜3倍程度のごく低いレバレッジに抑えることを心がけ、取引に慣れるまでのしばらくの間は、最大でも5〜10倍を超えないようにするのが良いでしょう。
そもそもレバレッジについてあまり知らない方は、こちらの記事をご参考としてください。
取引通貨ペアは「ドル円」にする
FX初心者の方は、ドル円から取引を始めましょう。
ドル円がおすすめな理由は、次の通りです。
- 日本の店頭市場で1位
- スプレッドが狭い
以下の表をご覧ください。
順位 | 通貨ペア | 取引金額 |
---|---|---|
第1位 | ドル円 | 154,359,974 |
第2位 | ポンド円 | 33,499,746 |
第3位 | ユーロドル | 17,535,861 |
第4位 | ユーロ円 | 17,165,573 |
第5位 | 豪ドル円 | 11,774,388 |
出典:金融先物取引業界
上記のように、ドル円が最も取引金額が多くなっています。またドル円はスプレッドも狭い傾向にあります。
スプレッドが狭ければ、その分引かれる金額も少なくより利益を手元に残すことができます。
情報頻繁に入り日本人に馴染みがあることやスプレッドが狭いことからも、ドル円は初心者におすすめの通貨ペアです。
その他の通貨ペアの特徴を知りたい方は、こちらの記事をご参考としてください。
まとめ:FX初心者は利益率よりも基本が大切
FXの利益率を計算できることにより、証拠金の大きさに関わらず本当に利益を得ているのかがわかるようになります。
つまり、目先の利益に惑わされず、利益率を意識しておけば正しい投資を行っていくとができます。
ただし、利益率を意識するのは、安定した利益を得れるようになってからです。
まずは、少額から取引を行い、コツコツとFXのスキルを身に着けていきましょう。