FXを始めたいけど、初心者はデモトレードで練習した方がいいのかな?
デモトレードのメリットや注意点を知りたいな。
それでは、今日はFXのデモトレードについて解説しましょう。
FX初心者がデモトレードを行うメリット
初心者がFX取引の練習をするのにおすすめの方法の一つがデモトレードを行うことです。
デモトレードとは架空の資金を使ってFX取引の練習ができるもので、実際のレートを使ったものやFX会社が自社の実際の取引ツールと同じ環境で取引の練習をできるようにしたものなどもあり、リアルなFXの練習をすることができます。
デモトレードには下記のようなメリットがあります。
損失の心配をせずにFXの練習ができる
デモトレードでは実際に資金を使うわけではないため、利益が得られることはありませんが、失敗した場合も損失は発生しないため、資金を失う心配をせずに思う存分FXの練習ができます。
そのため、「まずはトレードの雰囲気を体験してみたいけれど、失敗して損失を出すのが不安」という初心者に非常におすすめです。
気軽にすぐ始められる
リスクを抑えながらFXの練習をしたいという場合、「少額から取引を始める」というのも良いのですが、少額であれ実際にFXを始めるとなると口座開設が必要になります。
口座開設に要する期間はFX会社によって異なりますが、申し込み後、審査を経て口座開設が完了し、取引を開始できるまでに数日〜1週間ほどかかることが多いようです。
デモトレードならメールアドレスの登録程度のみで始められるものが多いほか、そのような登録も一切不要ですぐに始められるものもあり、練習を始めたいと思ったときにすぐ始めることができます。
FX会社の口座開設申し込み後、取引が可能になるまでの間にデモトレードで練習を行っておき、相場に慣れておくという使い方もおすすめです。
本番ではやりにくい取引を試すことができる
デモトレードでは損失を出す心配がないため、実際の取引ではなかなかできないような取引を試してみることも可能です。
例えば取引できる通貨ペアの種類が豊富なデモトレードを使えば、本番の取引では手が出しにくいようなマイナー通貨の取引を試しに行ってみたり、値動きに相関があるとされる複数の通貨ペアを同時に取引する練習を行ってみるなど、本番でいきなり手を出すのは難しいような取引の練習に使うことができます。
デモトレードの注意点
デモトレードでは実際の資金は使わないため、それほど重大なデメリットはありませんが、以下の点には注意が必要です。
本番取引とはメンタル面の負荷が異なる
デモトレードには実際のレートを使って取引できるものも多く、非常にリアルな取引の体験ができますが、実際の資金が懸かっていないため、取引する際の不安やプレッシャー、緊張感といったメンタル面での負荷が実際の取引とは異なると言われます。
デモトレードで取引に慣れ、うまく損切りや利益確定ができるようになったと思っても、実際の取引になった途端にそれができなくなるということもあります。実際に利益や損失が発生するとなると、デモトレードとは全く違うメンタルコントロールの難しさを感じる人が多いのです。
そのため、デモトレードより少額からでも実際の資金を使って取引の練習を始めた方が良いという意見もあります。
デモトレードでFXの練習をする場合は、実際の取引ではデモトレード以上にメンタル面の負荷がかかるということを意識しておきましょう。
本番の取引環境と異なる場合もある
メンタル面以外でも、デモトレードと実際の取引では取引環境に相違点がある場合があります。
例えば使える注文方法やスリッページ(注文しようとした価格と実際の約定価格とのズレ)発生の有無や程度、スプレッドの広がり方などが異なる場合があります。
このような点を意識せずに本番取引に臨むと、例えば重要な指標の発表時に予想外にスプレッドが広がって驚いたり、デモトレードにはなかった便利な注文方法を活かしきれなかったりといったことが起こり得ます。
このようにデモトレードと実際の取引には違いもあるため、「デモトレードで十分練習をしたから大丈夫」と油断することなく、実際の取引を始める際はデモトレードと違う点を学んでいく必要があると心得ておきましょう。
デモトレードに慣れたら少額から取引を始めてみよう
デモトレードでは損失の心配をすることなく手軽にリアルなFXの練習ができ、初心者がFXの雰囲気をつかむには非常に有効です。
ただし前述のとおり、デモトレードには本番とは違う点もあります。ある程度デモトレードに慣れたら、少額から実際の取引を始めてみましょう。
その際は最小取引単位が1千通貨以下のFX会社を利用するのがおすすめです。