「FXを始めたいけれど、口座開設のやり方がわからない」「口座開設の注意点やデメリットについて知りたい」という方も多いのではないでしょうか。
当サイトでは、実際に主要FX会社10社で口座を開設して実態の調査を行いました。本記事では初めてFXの口座開設を行う方向けに、FX口座開設の流れや注意点、よくある疑問などについて、実例を元に解説します。
初心者の方にもわかりやすく詳しく解説しているので、ぜひFX口座開設の不安や疑問の解消に役立ててください。
FX口座開設の流れは?
国内の主要FX会社の口座開設の流れは、現時点では大まかに見て2つのパターンに分類できます。
1つ目は郵送物の受け取りを必要とするパターンです。2020年2月現在、国内の多くのFX会社がこの方式をとっています。下記は一般的な例であり、FX会社によって多少異なる場合もありますが、おおよそ次のような流れとなっています。
- STEP1専用フォームから申込内容を送信各FX会社の口座開設申込フォームで、氏名・住所・年齢などを入力して送信する
- STEP2本人確認書類を提出本人確認書類(運転免許証など)の画像をアップロードまたは郵送等でFX会社に提出する
- STEP3FX会社による審査・書類発送FX会社で審査が完了後、登録した住所宛にID・パスワード等のログイン情報が記載された書類が簡易書留等で発送される
- STEP4書類の受け取り上記の書類を受け取ると口座にログイン可能となり、口座開設完了となる
2つ目は郵送物の受け取りを必要とせず、申込から本人確認、ログイン情報の受け取りまで全てがオンラインで完結するパターンです。
- STEP1専用フォームから申込内容を送信各FX会社の口座開設申込フォームで、氏名・住所・年齢などを入力して送信する
- STEP2オンライン本人確認画面の指示に従って本人確認書類(運転免許証など)の画像や口座開設者本人の顔写真などを撮影して送信する
- STEP3FX会社による審査・メール通知FX会社で審査が完了後、登録したメールアドレス宛にID・パスワード等のログイン情報が通知される。通知を受け取ると口座にログイン可能となり、口座開設完了となる
このオンラインで口座開設が完結する方式は、2018年11月に「犯罪収益移転防止法施行規則」が改正されたことによってオンラインでの本人確認が可能となったことから、トレイダーズ証券の「みんなのFX」が2019年8月にFX業界で初めて導入しました。
この方式の導入により、従来は数日かかっていた口座開設が、最短で申込当日中に完了できるようになりました。
現時点ではまだ従来の郵送による方式をとるFX会社が多くなっていますが、今後オンラインで口座開設が完了する方式に移行する会社が増えることが予想されます。

FX口座開設にはどれくらいの日数がかかる?
FXの口座開設にかかる日数は申込内容や各社の審査状況などによって異なります。
当サイトが行った主要FX会社10社における口座開設の調査では、調査時点でオンラインで口座開設が完結する方式を導入していた「みんなのFX」および「DMM FX」では申込当日中に開設が完了し、その他の会社では申込から2〜7日後に開設完了となりました。
口座開設の方式 | 開設完了までに 要する期間の目安 |
---|---|
オンラインで完結 | 最短で当日中に完了 |
郵送物の受け取りが必要 | 2〜7日 |

少しでも早く取引を始めたいという場合は、口座開設がオンラインで完結する会社を選ぶと早めに取引開始できる可能性が高いと言えますが、その他の会社でも申込から3日後までに開設完了する場合が多くなっています。
FX口座開設における注意点は?
口座開設をスムーズに行うために重要なのは、申し込みフォームの入力事項を漏れなく正確に入力することです。
申込内容に不備があると審査に時間がかかったり、口座開設ができなくなったりする可能性があります。
ほとんどのFX会社では申し込みフォームへの入力を行うと送信前に確認画面が表示されるため、入力漏れや間違いがないかよく確認しましょう。特に次のような点に注意して最終確認をするのがおすすめです。
- 住所は提出する本人確認書類に記載されている通りに入力する。
- 引越しによる住所変更や改姓などで免許証等に裏書きがされている場合は、裏面の画像も忘れずにアップロードする。
- 本人確認書類やマイナンバー確認書類を画像のアップロードで提出する場合は、記載されている文字や顔写真がはっきりと読み取れる鮮明な画像になっているか確認する。
FX口座開設に必要なものは?
FX口座開設の申し込みを行う際には、顔写真や氏名・住所・生年月日等が確認できる「本人確認書類」と、マイナンバーの確認ができる「マイナンバー確認書類」が必要となります。
マイナンバーが記載された「個人番号カード」は取得していない人も多いかもしれませんが、住民票を有する全ての人に交付された「マイナンバー通知カード」も「マイナンバー確認書類」として有効な場合がほとんどです。
そのため、「運転免許証+マイナンバー通知カード」の組み合わせが多くの人にとって最も用意しやすいでしょう。この2つを用意しておけば、ほとんどのFX会社の口座開設申込を行うことができます(詳しくは各社のHPでご確認ください)。
【みんなのFXより】
口座開設申込の前には、以下の準備をしておくと申込がスムーズに行えます。
- 「運転免許証+マイナンバー通知カード」など、各社の「本人確認書類」と「マイナンバー確認書類」の要件を満たす書類を用意する
- 上記の書類に記載されている住所等を確認しておく(申込フォームに入力するため)
- スマートフォンのカメラなどで上記の書類の鮮明な画像を撮影しておく(※新住所や新氏名などの裏書き事項がある場合は、裏面の画像も忘れずに)
FX口座開設の審査基準は?
FX口座開設の審査基準は非公開
申込フォームから申込内容を送信し、本人確認書類等の提出も行ったら、FX会社側で口座開設の可否について審査が行われます。
多くの場合1〜2日で審査が完了し、ログイン情報等が記載された書類を発送したことを通知するメールがFX会社から届くので、その通知を待ちましょう。
ネット上の情報などでは「FX口座開設の審査では資産の項目が重要である」とされていることもありますが、各社の審査基準は非公開となっており、このような情報は推測の域を出ません。
また、審査に関してFX会社に問い合わせを行ったとしても、回答は行わないとしている会社がほとんどです。
そのため、外部の人間が各社の口座開設の審査基準について知ることはできないと思った方がよいでしょう。
ただし、FX会社の口座開設の審査に落ちたという口コミ等がそれほど多く見られないことや、学生や主婦でも口座開設できている例があることなどから、FX口座開設の審査の通過率はそれほど低くないことが推測されます。
口座開設申込は基本的に無料でできるため、気になる会社があればまずは申込を行ってみるとよいでしょう。
未成年の口座開設では注意が必要
各FX会社の口座開設の審査基準は非公開ですが、多くの場合「申込基準」は公表されています。FX口座開設の申込基準は、日本国内に居住していることや一定の年齢であること(例:満20歳以上80歳未満など)となっていることが多くなっています。
基本的に日本国内在住で満20歳以上80歳未満であれば申込可能となっている会社が多いですが、注意が必要なのは未成年の方が口座開設する場合です。
未成年の方でも口座開設が可能なFX会社はありますが、法定代理人の同意書など所定の書類の提出が必要な場合があるので、事前に確認しておきましょう。詳しくは下記の記事を参照してください。
1社の審査に落ちても他社では開設できる可能性あり
申込基準の面で問題がない場合は、不備なく申込内容の送信を行ったら、あとは審査結果の通知が来るのを待つだけです。
もし審査の結果、残念ながら口座開設ができなかった場合は、仕方がないので他の会社での口座開設を検討しましょう。
口座開設の審査は各社ごとの基準で行われるので、1社で口座開設ができなかったからといって他社でもできないとは限りません。
ほかにも口座開設したい会社がある場合は、諦めずに申込をしてみれば開設できる可能性もあります。
FX口座開設のおすすめのやり方は?
数日後に書類が届くことを前提に
郵送で書類が届くパターンの口座開設方法の場合、審査完了から数日後に郵送でIDやパスワード等のログイン情報が記載された書類が届きます。
この書類は転送不要の簡易書留やレターパックプラスなどで送付されます。これらの郵送物は郵便受けに投函されるのではなく、対面での受け取りが必要です。
たまたま配達時に不在だった等で受け取れなかった場合は不在通知書が投函されて再配達の依頼ができるので、通常はそれほど心配はいりませんが、転居や長期の旅行の予定があるといった場合は注意が必要です。
口座開設書類は転送不要扱いで送付されるため、万が一転居や長期の不在などで長期間受け取れなかった場合、FX会社へ返送されてしまう場合があります。該当しそうな場合は注意しましょう。
複数口座を開設することがおすすめな理由
FXの口座は複数開設している人が多いと言われています。
FX口座を複数持つことには、下記のように様々なメリットがあります。
- 自分にとって使いやすい会社やツールを見極められる
- 取引スタイルごとに会社を使い分けることができる
- システムダウンなどの万一のリスクの分散になる

また、前述のように口座開設の際は郵送での書類の受け取りが必要な会社が多いため、いずれ利用してみたいと思っている会社がいくつかある場合はまとめて申込を行っておくと、書類の受け取りもまとめて行えて手間が省けることがあります。
キャンペーンを活用する
FX会社の多くが、新規口座開設者を対象としたお得なキャンペーンを行っています。
各社の口座開設キャンペーンは、大きく分けて次の2つのタイプに分類できます。
- 新規口座開設後、初回ログインやマイナンバーの登録、一定額以上の入金などでキャッシュバックを受け取れるもの
- 新規口座開設後、一定数量以上の取引を行うことでキャッシュバックを受け取れるもの
このうち、初心者におすすめなのは前者の「初回ログインやマイナンバーの登録、入金などでキャッシュバックを受け取れるキャンペーン」を活用することです。
FX会社の口座開設キャンペーンで多いものは後者の「取引数量に応じてキャッシュバックがもらえるキャンペーン」ですが、キャッシュバックを受け取るためには多額の取引が必要なことが多く、初心者には達成が難しい場合が多いです。
一方で、マイナンバーの登録や入金など取引以外を条件としたキャンペーンは初心者でも比較的条件を達成しやすく、まさにこれからFXを始める初心者のためのキャンペーンと言えます。
気になるFX会社がこのようなキャンペーンを実施していたら、ぜひ活用しましょう。
FX口座開設のデメリットは?
現在、国内の主要なFX会社はほとんど全てが無料で口座開設できる状況です。当サイトで紹介しているFX会社については、すべて無料で口座開設可能となっています。
従って、口座開設すること自体にこれと言ってデメリットはないと言ってよいでしょう。
複数の会社で口座を開設してもコストが増えるということはないので、気になる会社がいくつかあればぜひ口座開設して使い心地を比較してみるのがおすすめです。
初心者におすすめのFX会社は?
下記のページで初心者におすすめのFX会社を詳しく紹介しています。コストや取引単位、お得な特典など様々な観点で比較を行っているので、ぜひFX会社選びの参考にしてみてください。
